ピレリは、新たに1000kmのタイヤテストを実施したいと考えていることを明らかにした。ピレリは、メルセデスと2013年型マシンを使って行ったタイヤテストを実施。それが大騒動に発展し、メルセデスはシルバーストンでの若手ドライバーテストに参加することを禁じられ、ピレリとメルセデスは懲戒処分を受けた。
しかしながら、FIAのガイドラインに従えば、ピレリとF1とが交わす契約では、各F1チームとのタイヤテスト実施は容認されており、ポール・ヘンベリーはさらなるテスト実施を希望していることを認めた。ポール・ヘンベリーは、メルセデスとの1,000kmのタイヤテストが「これまでで一番だった」と Auto Bild に述べた。「またやりたい。2011年型マシンを使ってさらに1,000kmのテストを行うかもしれない。シーズン末には2013年マシンで1〜2回のテストをやれれば嬉しい。1回はブラジル、もう一回はル・カステレ(フランス)で雨天テストがいいと思っている」まだ確定ではないが、ピレリは、現在の契約が満了する2013年以降もF1にとどまる兆しが見えてきている。各F1チームに2014年の詳細なタイヤスペックを伝える期日は通常9月1日だが、ピレリの新契約締結が遅れていることで、今年は実現されそうにない。ポール・ヘンベリーは、期限は延期されていると述べ、「チームには10月1日に情報を伝えることになっている」と主張した。2014年から新しいV6ターボエンジンが導入されるため、ピレリは、幅広のリアタイヤを製造するよう内報を受けている。またポール・ヘンベリーは、今年のタイヤスキャンダルや批評が「ひどすぎる」と述べ、構造とコンパウンドははるかにコンサバなものになることを示唆した。