ピレリが、F1ドイツGPの予選を振り返った。F1ドイツGPの予選では、メルセデスのルイス・ハミルトンが、ピレリのP Zero イエロー・ソフトタイヤで1分29秒398を記録し、2戦連続で今シーズン3度目のポールポジションを獲得した。今週末のドイツGP用として、ピレリはP Zero イエロー・ソフトとP Zero ホワイト・ミディアムタイヤを選択。
ルイス・ハミルトンは、通算29回目のポールポジションとなり、ファンジオの史上7位の記録に並んだ。予選は、気温25℃、路面温度43℃の温暖なコンディションの下、ニュルブルクリンクで行われた。このサーキットでの前回のドイツGP開催は、ピレリがF1に復帰した2011年だった。Q1では、セッションを通じてミディアムタイヤを使用したメルセデスとレッドブルの両ドライバーを除き、全てのドライバーがP Zero イエロー・ソフトタイヤを使用した。フェラーリのフェリペ・マッサが、ソフトコンパウンドでQ1の最速タイムを記録した。Q2では、Q1を突破した前ドライバーをソフトタイヤを使用した。レッドブルの両ドライバーは、セッション終了5軍前に最後にコースに入り、1回のランのみでタイムを記録。路面の改善が急速に進む中、ここでもマッサが最速タイムを記録した。Q3では、大半のドライバーがソフトタイヤを使用。フェラーリの両ドライバーのみが異なる戦略を選択肢、ミディアムタイヤでタイムを記録した。彼らは、ミディアムタイヤで明日の決勝のスタートを切ることになる。マクラーレンのジェンソン・バトンとザウバーのニコ・ヒュルケンベルグはタイム計測を行わなかったため、明日の決勝のスタート時には装着するタイヤを自由に選択できる。午前中に行われた最終フリー走行では、セバスチャン・ベッテルとニコ・ロズベルグによって、ホームグランプリでのドイツ人ドライバーのワンツーとなった。両ドライバーともにソフトタイヤで自己ベストタイムを記録した。ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)「ミディアムとソフト間の性能差がラップあたり1秒以上あったため、明らかに予選の戦略に影響を及ぼしました。明日の決勝にも同じことが言えます。ソフトタイヤが予選に適していたことは間違いありませんが、ミディアムタイヤでスタートするドライバーたちは、ソフトタイヤでスタートするドライバーたちが早く1回目のピットストップを行う際にトラックポジションを上げることができる可能性があります。決勝では、ミディアムタイヤを軸とした2ストップ選択が主流になると予測しており、各チームが今晩計画するレース戦略の核心となるでしょう。予選を通して路面温度は高く、比較的グリップレベルが低かったため、ドライバーたちにはタイヤから最大限を引き出すための繊細な仕事が科せられ、予選のラップタイムを計測するタイミングが極めて重要となりました。明日は、下位のグリッドからでも、良い戦略を採れば順位を上げることができる可能性が大いにあります。摩耗、デグラデーション、性能は、いずれも我々の想定通りです。明日もドライウェザーのようですし、多様な戦略が見られますので、良いレースが展開されると思います」
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