ピレリは、過剰なピットストップによってF1の醍醐味が損なわないように、6月下旬のF1イギリスGPまでにF1タイヤを全面変更することを検討している。F1スペインGPでの4ストップによって、2013年のピレリがアグレッシブなアプローチが行きすぎだったのではないかとの議論が再燃。ピレリのモータースポーツ・ダイレクターを務めるポール・ヘンベリーは、変更を検討していることを認めた。
ポール・ヘンベリーは「2〜3回のピットストップを目指しているし、今日はアグレッシブすぎた。計画通りにしたい」とコメント。ピレリは、レッドブルから再三にわたって残りのシーズンはより硬いコンパウンドに戻すように要請を受けている。レッドブルは、現在のタイヤではマシンのポテンシャルをフルに引き出せないと考えている。これまで、ピレリはそのような要請に抵抗してきたが、F1スペインGPでは、チームが使いやすいようにハードタイヤのコンパウンドを微調整した。ポール・ヘムベリーは、変更によってレッドブルが不動の1位になることを懸念しており、画について慎重に検討しなければならないと述べた。「シルバーストンを目指しているが、反対するチームは多く、賛成しているのはおそらく1チームしかいないことを念頭に置かなければならない」とポール・ベンヘリーはコメント。「変更するつもりだと言えば、今日表彰台に乗ったチームが不満を抱くだろうことはわかっている。あるいは、メディアはシルバーストンで、我々がレッドブルにチャンピオンシップをプレゼントしたと言うだろう。変更してもしなくても困ったことになる」ポール・ヘンベリーは、2ストップに戻すためには、おそらくコンパウンドの改良だけではなく、構造的変更も必要になるだろうと述べた。金曜日に試した硬い実験的タイヤをレースで使えばよいのではという質問にポール・ヘンベリーは「それで十分だとは思わない。金曜日の開発タイヤの方が良かっただろうし、グレイニングも少なかっただろう」とコメント。「だが、金曜午前に使ったタイヤなら3ストップになっていただろう」