レッドブルとメルセデスは2013年のタイヤが最も優れたマシンにとって不利だと訴えているが、ピレリは2013年のF1タイヤを変えるつもりはないという。メルセデスのトト・ヴォルフとレッドブルのヘルムート・マルコは、ピレリが来月後半のF1バーレーンGPまでに修正したタイヤを用意することに同意したとほのめかしていた。
それに対し、2013年タイヤに比較的満足しているロータスとフェラーリは、安全性の問題以外による変更は断固として拒否する姿勢を示している。フェラーリのチーム代表ステファノ・ドメニカリは「たった2戦でパニックになる必要はない」と Auto Motor und Sport にコメント。ピレリのモータースポーツ・ダイレクターを務めるポール・ヘンベリーも、メルセデスとレッドブルから不満が出たからといってタイヤを変更することはないとその噂を否定した。「もし、我々がそうしたとして、1つのチームが有利になってしまったら、チャンピオンシップはモンツァまでに終わってしまうだろう」と AS にコメント。だがここ数日、タイヤをめぐる騒ぎは静まっている。F1マレーシアGPでレッドブルとメルセデスが上位4台を独占したためだろう。 「彼ら(レッドブル)は良いパフォーマンスを持っている」とポール・ヘンベリーはコメント。「もっと欲しいと思うのだろうが、それは他のチームもきっと同じだ」ステファノ・ドメニカリは。“一部のチームがタイヤについて過剰反応した”との見解に同意する。 ポール・ヘンベリーは「これがF1というものだ。誰もが他より多くアドバンテージを得ようとする。パドック全体に反対されてしまったのなら行動しなければならないがね」 ピレリは、2013年以降もF1タイヤの独占供給を続けるどうかをバーニー・エクレストンとFIAており、このタイミングでの騒動はややきまりの悪いものだったろう。ボール・ヘンベリーは、新しい契約に関する知らせを“すぐにでも”期待していると述べた。