ピレリが、2013年 第2戦 F1マレーシアGPが開催されるセパン・インターナショナル・サーキットでのレースをタイヤメーカーの観点から解説した。マレーシアでは、ピレリの2013年型タイヤレンジで最も硬いコンパウンドが新しいカラーとともにデビューする。P Zeroオレンジ・ハードが、オーストラリアで使用されたP Zeroホワイト・ミディアムとともにセパン用に選択された。
ピレリのタイヤレンジ中最も硬い方の2つのコンパウンドは、マレーシアのエクストリームな気候と粗い路面には最適の組み合わせ。セパンはモンスーンのような豪雨が降ることでもよく知られており、Cinturatoグリーン・インターミディエイトとCinturatoブルー・フルウェットがレース週末に登場する機会も十分にありそうだ。ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)「気候と路面の両面において、セパンはまさに‘エクストリーム'なところです。したがって、我々のタイヤにとってシーズン中で最も厳しいレース週末のひとつと言えます。今回、オレンジ・ハードコンパウンドがグランプリに初登場しますが、この色はテレビでホワイト・ミディアムと容易に識別できるように選ばれたものです。マレーシア用のタイヤ選択は昨年と同じですが、今年のコンパウンドは、昨年より高い性能と意図的に大きなデグラデーションを提供します。昨年は、ウェットとドライが混在するコンディションの下、3ストップが勝利の戦略となり、タイヤ戦略を駆使したフェルナンド・アロンソとセルジオ・ペレスによるスリル満点のフィニッシュが見られました。今年も3ストップを予測していますが、やはり天候による影響を受ける可能性があります。雨が降らなかったとしても、80%ほどの湿度と30°Cを超える気温がドライバーたちを待ち受けています」ジャン・アレジ (ピレリ・ブランド・アンバサダー)「私はマレーシアグランプリには過去3回参戦しました。1回目はマレーシアグランプリ初開催となった1999年で、3回目はFormula Oneドライバー最後の年となった2001年でした。3回とも完走しましたが、カレンダー中で最も肉体的に厳しいレースのひとつで、ドライバーにとってもマシンにとっても大きなチャレンジであったことを記憶しています。アルバート・パーク同様、セパンも‘典型的'とは言えないサーキットですので、今週末の結果が残りのシーズンにそのまま当てはまるとは思いません。しかし、どのチームが強いマシンと高いタイヤマネージメント能力を有しているかが示されるのは確かです。今年のタイヤはデグラデーションが大きいので、タイヤマネージメント能力がより一層重要なスキルになります。この点は、Formula Oneの歴史上共通することで、マレーシアではさらに重みを増します。しかし、もし豪雨になれば何も為す術がありません。ただ、生き残ることにトライするのみです。誰が正しいタイヤ選択をするかによって、興味深い結果がもたらされるでしょう」2013年 F1マレーシアGP3月22日(金)フリー走行1回目11:00〜12:30(現地時間 10:00〜11:30)  フリー走行2回目15:00〜16:30(現地時間 14:00〜15:30) 3月23日(土)フリー走行3回目14:00〜15:00(現地時間 13:00〜14:00)  予選17:00(現地時間 16:00) 3月24日(日)決勝15:00(現地時間 17:00 )BSフジ F1マレーシアGP 放送時間【予選】3月23日(土) 23:30〜24:30【決勝】3月24日(日) 23:00〜24:50
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