ピレリが、タイヤサプライヤーの観点からF1バルセロナテストを振り返った。4日間のバルセロナテストで、最終日にF1チームは今年初めてのウェットコンディションを経験。今シーズン一新されたP Zeroタイヤの全レンジを使用して走行することができた。しかし、異例の寒いコンディションの影響で、有効なデータの収集は限定されたものとなった。
最終プレシーズンテストは、来週2月28日〜3月3日、同じくバルセロナで行われる。ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)「各チームは非常に大きなデグラデーションをバルセロナで経験しました。これは、天候状態によるものです。今回のバルセロナは、シーズン中の典型的なコンディションとはかけ離れており、通常のレース時よりも気温と路面温度が非常に低くなりました。それに加え最終日には雨が降り、そのため、タイヤは通常の作業領域に達せず、グレイニングのような問題が発生しました。寒い気温に加えて、サーキットのコースレイアウトや路面の粗さのため、特にスーパーソフトタイヤには適さないコンディションでした。各チームの新しいマシンのセットアップがまだ固まっていないことや、マシンパッケージを最適化するために我々の全レンジのタイヤを試していたこともあり、今回のデグラデーションレベルは例外と見ています。メルボルンでは、タイヤは理想的な作業領域に入るため、いくつかのチームが経験した例外的なデグラデーションは抑制されるでしょう」
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