ピレリが、2012年 第17戦 F1インドGPが開催されるブッダ・インターナショナル・サーキットでのレースをタイヤメーカーの観点から解説した。今週末、今年で2回目となるF1インドGPが開催される。ピレリは昨年同様、P Zeroシルバー・ハードタイヤとP Zeroイエロー・ソフトタイヤを持ち込む。しかし、今年のコンパウンドは昨年よりも軟らかくなっており、昨年のブッダ・サーキットでの経験と実データもあるため、昨年よりも保守的ではない姿勢で臨むことが可能となる。したがって、より接戦のレースが展開されることになるだろう。
ピレリが最も軟らかいコンパウンドの組み合わせを持ち込んだ韓国グランプリと比較して、インドではタイヤに非常に大きな負荷が課せられる。30°Cを超える高い気温の下、いくつもの負荷の要因が指摘される。コースレイアウトには、有名なトルコのターン8に似た、バンクのあるターン10などのタイヤに大きな横荷重を課す高速コーナーが複数存在する。レーシングラインをキープするために必要な最大限のグリップが求められるコーナー出口では、左フロントタイヤには4Gの加速Gがかかる。その一方で、コーナーを通過する6秒間、タイヤは横方向の荷重を受け続けており、タイヤの摩耗が増大する。特にラップの序盤には大きな高低差があり、ターン4入口での3.6Gの減速Gとともに、タイヤには縦方向の荷重が課せられる。1km以上のメインストレートは、シーズン中でも最長のストレートのひとつ。タイヤトレッドの温度はラップ中に100°Cを超えるが、ストレートエンドではかなりクールダウンされる。サーキットは年間であまり使用されていないため、週末を通して大幅な路面の改善が予測される。マシンがグリップを求める際、ダーティーな路面は過度のホイールスピンを招き、この点も摩耗を増大させることになる。しかし、ブッダ・サーキットの路面は非常にスムースなため、デグラデーションは抑制される。ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)「昨年のインドGPは、素晴らしい雰囲気の中で行われ、我々は非常に暖かい歓迎を受けました。したがって、再びインドを訪れることを一同楽しみにしています。今年はサーキットについて昨年よりも理解しているため、より保守的でないタイヤ選択を行い、性能と耐久性に関してバランスの取れたハードタイヤとソフトタイヤを持ち込みます。サーキットレイアウトは、シーズン後半戦で最も我々のタイヤに厳しいもののひとつです。そして、今回がハードとソフトの組み合わせが登場する今シーズン最後の機会となります。この組み合わせは、バルセロナ、イギリス、日本で使用されました。このことからも、このサーキットの厳しさを伺い知ることができます。ブッダ・サーキットは、オーバーテイクのチャンスが増えるように設計されており、我々のタイヤ設計フィロソフィーの背景にある目的のひとつと共通しています。チャンピオンシップ争いの佳境で、アクション満載のレースへ向けて万全を期したいと思います」
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