ピレリは、F1が“タイヤ戦争”に戻るのは間違っていると考えている。ピレリのF1への独占供給契約は、来シーズン末で終了する。最近、ジャン・トッドがミシュランのF1復帰を望んでいると報じられたが、ミシュランは再びライバルと戦うことができなければF1で戦うことはないと述べている。
ミハエル・シューマッハは、タイヤ戦争がレースのための“適切なタイヤ”を生み出してくれると考えているが、ピレリのモータースポーツ・ダイレクターを務めるポール・ヘンベリーは断固としてそれに反対している。「規約が変わるかどうか様子をみてみよう」とポール・ヘンベリーは Globo Esporte にコメント。「そうなった場合、どうすべきが考えようと思う。チーム側がタイヤ戦争に関心を持っていないのは確かだ」とポール・ヘンベリーは主張。だが、ピレリとしてはタイヤ戦争には明確に反対の意を示している。「安全性の問題がある」とポール・ヘンベリーはコメント。「タイヤ企業は、安全性を限界までプッシュするだろう。それによってパフォーマンスを得られるからね。我々は(2005年に)インディアナポリスに何が起こったのかを見ただろう」「サプライヤーにとって良いことだとは思わないし、カテゴリーにとって良くないのも確かだ」「コンマ5秒速くなるために数百万ドルの出費になる。それでも、最終的に勝つのはチームなのだから、最高のタイヤという証明にはならない。意味はない」「実際、タイヤ戦争の時代にどのマシンがどんなタイヤを装着していたかなんて覚えていない。全てのお金は、一般には見えないパフォーマンスに費やされていたからね」「私が話をしたチームはすべてタイヤ戦争を望んではいない。彼らはコントロールできないエリアへの無駄遣いは、大衆のための価値を制限すると考えている」関連:ジャン・トッド、ミシュランのF1復帰を望む - 2012年7月19日
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