ピレリが、F1韓国GPが開催される韓国インターナショナル・サーキットサーキットをタイヤメーカーの観点から解説した。韓国インターナショナル・サーキットは、鈴鹿の流れるようなコースレイアウトと著しく対照的と言えるが、ピレリはサーキットの厳しい状況にも関わらず、最も大胆なタイヤ選択のひとつである、PZeroイエロー・ソフトとPZeroレッド・スーパーソフトの組み合わせを投入する。
高速コーナーがあるため、ソフトとスーパーソフトの組み合わせが使用されたモナコ、ハンガリー、カナダ、シンガポールの中でも韓国は最も横荷重が高いサーキット。低速でテクニカルなコーナーと高速なカーブがそれぞれ複数存在し、非常に許容範囲の広いマシンセットアップが要求される。ハーバー沿いに走るセクションは、公道を使用しているため、セットアップに影響を及ぼす様々なグリップレベルが存在する。コーナーが連続するセクションの前に長いストレートがあるため、タイヤを効率的にウォームアップすることが難しくなっている。また、タイヤが冷えた状態でシビアなコーナーを迎えるため、タイヤのヒビ割れやグレイニング発生のリスクが高まる。ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)「韓国は、特にスーパーソフト・タイヤにとって厳しいテストの場となるでしょう。しかし、チャンピオンシップは決定したため、私たちにとっては、来年のためのさらなる情報を得るために、いくつかの代替的なタイヤ選択を試してみる価値ある機会となるでしょう。路面が粗く横荷重が比較的高いため、スーパーソフト・タイヤを中心に戦略を組み立てるドライバーが多いと見て、いつもよりピットストップの回数が多くなることを予想しています。中にはソフト・タイヤを中心にするドライバーも出てくるでしょうから、今回も戦略が非常に面白いレースになりそうです。しかし、もし雨が降れば、こうした予想もすべて白紙になってしまいます。その可能性は充分にあると言えるでしょう。何が起きても、私たちにとっては、非常に歴史的に重要なイベントになります。50年以上の歴史の中で、ピレリを装着したF1世界チャンピオンにとって初めてのレースになるのですから」ピレリ:韓国インターナショナル・サーキット F1解説
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