セルジオ・ペレスの2024年までのレッドブル・レーシング残留が決定したことで、ピエール・ガスリーは、レッドブル・ファミリー外でF1キャリアの将来を進めることは避けられないかもしれない。レッドブルのジュニアドライバーである26歳のピエール・ガスリーは、2019年にレッドブル・レーシングに昇格したが、上層部の期待に応えることができず、シーズン途中にわずか12戦でトロロッソ(現アルファタウリ)に降格させられた。
その後、ピエール・ガスリーは、2022年のF1イタリアGPでの優勝を含めて、キャリアを再構築。レッドブル・レーシングでもう1度チャンスを得たいと訴え続けてきた。ピエール・ガスリーは、2019年にレッドブル・レーシングにいたよりも「はるかに優れたドライバー」になっていると主張し、ミルトン・ケインズを拠点とするチームも「両方ともその状況から学んだ」と述べている。しかし、レッドブル・レーシングは5月31日(火)にセルジオ・ペレスと2024年まで契約を延長したことを発表。ピエール・ガスリーは少なくともあと2年間はレッドブル・レーシングに昇格する可能性が絶たれた。ピエール・ガスリーは、2023年までレッドブルと契約を結んでいるが、レッドブル・ファミリー外でF1キャリアを継続する道を探すことになるかもしれない。モナコグランプリの週末、ピエール・ガスリーは、2023年のレッドブル・レーシング昇格が叶わなければ、元レッドブルドライバーのカルロス・サインツやダニエル・リカルドと同じ足跡をたどることを除外していないと述べていた。「カルロスは僕とは異なる旅をしたと思う」とピエール・ガスリーは語った。「多くのドライバーがレッドブルと続けて、うまくやってきた」「もちろん、カルロスは、ルノー、マクラーレン、そして、今はフェラーリに行き、素晴らしいキャリアを積んでいる」「テーブルにどんな機会があるかにもよると思う。自分の場合はどうなるか見ていくつもりだ」「交渉があり、何が利用できるかを見てから、僕にとって最良の選択肢を決定する」「もちろん、僕たちはすべての機会を待って評価する必要がある」とは言え、ピエール・ガスリーのレッドブル外の選択肢は多くはない。アルファタウリに残留するか、それよりも上位チームとなれば、ダニエル・リカルドがシートを喪失する可能性のあるマクラーレンへの移籍が最優良のオプションになるかもしれない。また、フランスのチームであり、フェルナンド・アロンソの去就が注目されるアルピーヌF1への移籍、もしくは現在は低迷しているがセバスチャン・ベッテルの去就が不透明なアストンマーティンでのチャンスに懸けるかことが選択肢になってくるかもしれないもしくはルイス・ハミルトンの引退を見越してメルセデスF1移籍のチャンスを待つか・・・いずれにしろ、ピエール・ガスリーの将来は2023年の再注目案件となるはずだ。