アルファタウリF1のピエール・ガスリーは、F1マシンが一新される2022年にブラウンGPのようなサプライズが起こることを期待していると語る。2022年にF1レギュレーションは大幅に変更され、F1マシンの基本設計は、空力に依存する哲学からグラウンドエフェクトカーに移行する。全F1チームはゼロからのスタートとなり、昨年と勢力図は大きく変わる可能性がある。
アルファタウリと他のミッドフィールドチームにとっては、フロントランナーを捕まえる最大のチャンスが訪れる可能性があるが、うまくいかない場合は、グリッドの後方にに行く可能性もある。ピエール・ガスリーは、どちらの可能性にも備えているが、アルファタウリがどれだけ良いマシンを生み出したとしても、レッドブルの前に出ることはないと考えている。「理想な世界では、僕たちにできるベストは2位でフィニッシュすることだ。レッドブルは常に僕たちの前にいるだろう」とピエール・ガスリーはAuto Motor und Sportに語った。「でも、誰もが新しいマシンで失敗した場合だけだ。それが僕の最もワイルドな夢の中で起こっていることだけど、現実的ではない。「僕たちはそれをチャンスと見なしている。誰もが白紙から始める。そうすることで、他の人がまだ行っていないことを見つける可能性がある。それは潜在的にすべての違いを生む可能性がある」「その一方で、デザインを間違った方向に進める可能性もある。それは厄介な驚きになるだおる。したがって、僕は考えられるすべてのシナリオに備えている」「たぶん、今シーズンよりも状況は良くなるだろう。今マクラーレンがいる場所にいるかもしれないし、現状に留まるかもしれない。でも、僕たちはトップ10に入るために戦うかもしれない。もしくはさらに悪くなるかだ」「現実的でなければならない。来年は厳しいかもしれない。僕たちは定期的にトップ6またはトップ10に入っていた年から来ている。事態が悪化する可能性があることを覚えておく必要がある」「でも、僕たちはポジティブに考えたいと思っている」とは言え、ピエール・ガスリー、自分とアルファタウリにとって悪いシーズンになる可能性があるとしても、次のシーズンを恐れるよりも興奮していると語る。過去に大幅なレギュレーション変更が導入された2009年。前年末にF1を撤退したホンダからチームとF1マシンを買収したブラウンGPが、3回のプレシーズンテストを逃しながらも、ホンダF1の遺産である“ダブルディフューザー”で強さを発揮してチャンピオンを獲得している。ピエール・ガスリーは、他のチームにもそうする可能性も同じようにあると認めながらも、ブラウンGPで目にしたことに勇気づけられていると語る。「チャンスだし、興奮している」とピエール・ガスリーは付け加えた。「チームと私にとってね。同時に、それは我々にとってチャンスでしかないと言うのは世間知らずだろう。誰もが大きな一歩を踏み出すことができる。僕はそれを知っている。どんなことも起こり得る。良くも悪くもね」「これまでに見てきたマシンはポジティブな気持ちにさせてくれる。バルセロナでのテストを楽しみにしている。当時のブラウンGPのようなサプライズがあることを願っている」