アルファタウリ・ホンダF1のピエール・ガスリーは、チームメイトの角田裕毅が、F1スペインGPでの発言がチーム批判だとメディアで論争となったことを受けて、今後は自分の感情をうまくコントロールすることを学ぶだろうと考えている。角田裕毅は、F1スペインGPの予選Q1でノックアウトされた後、ピットレーンに戻る途中で『I can't f***ing believe this car!(このマシン、まったく信じられないよ!)』と無線でチームに不満を垂れた。
チームメイトのピエール・ガスリーも今季初めてQ3進出を逃して12番手からのスタートとなったが、角田裕毅は自分の運転しているマシンがチームメイトと同じなのか疑問に思うとメディアに語った。予選直後、角田裕毅は「反対のことを試みても、チームメイトとは常に異なるフィードバックになります」と角田裕毅は語った。「同じマシンなのかちょっと疑問符があります。もちろん、同じマシンですが、マシンのキャラクターが違いすぎます」「もちろん、ドライビングスタイルが違うからかもしれません。でも、私僕にはわかりません。何が起こったのか、なぜ僕がこれほど苦労しているのか理解できていません」これらの発言がチーム批判だとメディアに解釈された角田裕毅は、ソーシャルメディアでチームにそういった意図はなかったと謝罪したが、アルファタウリのガレージに信頼を再構築していかなければならないとの見方が強い。ジェンソン・バトンは、世界中に放送される無線でマシンのパフォーマンスを公に批判するのではなく、プライベートで問題に対処するべきだったと苦言を呈した。過去にレッドブルのマシンを同じようにメディアで批判してトップチームに戻れないでいるピエール・ガスリーも角田裕毅にアドバイスを提供。キャリアが進んでいけば、感情をうまくコントロールして、挫折にうまく対応できるようになるだろうと述べた。「ユウキは昨日明らかに厳しい予選を経験した。そして、彼は非常に感情的だ」とピエール・ガスリーは日曜日に記者団に語った。「ちょっとした感情面のコントロールだと思う。でも、彼も若いし、この面で彼は学び、成長すると信じている」F1スペインGPのスターティンググリッドでオーバーシュートして5秒ペナルティを喰らったピエール・ガスリーだが、そこから挽回して10位入賞。開幕戦では入賞を逃したが、そこから3戦連続でポイントを獲得している。逆に角田裕毅は開幕戦での9位入賞以降、ノーポイントのレースが続いており、ガスリーの8ポイントに対して、2ポイントに留まっている。