Sky F1の解説者を務めるカルン・チャンドックは、ピエール・ガスリーが将来レッドブル・レーシングに戻ることはないと考えており、2020年にレッドブル・ファミリー外でのF1の機会を探すべきだと主張する。2019年にレッドブル・レーシングに昇格したピエール・ガスリーだが、シーズン途中に有望な若手であるアレクサンダー・アルボンと交代しるかたちでトロロッソに降格となった。
だが、アレクサンダー・アルボンはチームメイトのマックス・フェルスタッペンと同等のパフォーマンスを発揮できなかったず、今シーズン末でのシート喪失が噂されている。一方、ピエール・ガスリーはレッドブルの姉妹チームで不振から脱出。2020年はチームメイトのダニール・クビアトを快適に上回り、モンツァで開催されてF1イタリアGPでは衝撃的なF1初優勝を収めるなど、10回のポイントフィニッシュを成し遂げた。しかし、そのような優れた成績を収めたにも関わらず、レッドブルF1のヘルムート・マルコは、アレクサンダー・アルボンとピエール・ガスリーを再び入れ替えることはまったく見当しておらず、ピエール・ガスリーは2021年もアルファタウリ・ホンダに留まり、ルーキーの角田裕毅とともにレースをする。「モンツァでピエールが勝利するのを見ることがでいたのは、おそらく今シーズンの私のハイライトだった」とカルン・チャンドックは Sky Sports F1 に語った。「彼は、キャリアがボロボロになっただけでなく、アントワーヌ・ユベールという親友を失った非常に困難な2019年から立ち直った後、信じられないほどの精神力を示した素敵な男だ」一部では、ヘルムート・マルコは高く評価している角田裕毅を2022年にレッドブル・レーシングにマックス・フェルスタッペンに据えたいと考えているとも言われている。そのため、カルン・チャンドックは、2022年に向けてピエール・ガスリーはレッドブル・ファミリー外に機会を見い出すべきだと語る。「モンツァは明らかに1回限りだったが、ピエールはダニール・クビアトを打ち負かし、彼の評判を再構築するためにしばしば型破りな戦略でいくつかの素晴らしいレースを走った」と元F1ドライバーのカルン・チャンドックは付け加えた。「彼がメインのレッドブルチームに戻るのを見ることはできない。したがって、彼は2021年を使って今年の基盤を築き、レッドブル・ファミリー外のドライバー市場に参入する必要があると思う」レッドブル・レーシングは、2021年のマックス・フェルスタッペンのチームメイトとしてアレクサンダー・アルボンの続投かセセルジオ・ペレスの起用を検討しているが、木曜日にペレスとの契約に合意し、金曜日にも正式発表がなされると噂されている。