FIAスチュワードは、アルファタウリ・ホンダが予選後にピエール・ガスリーのマシンのF1エンジン交換に着手した後、交換を取りやめた件について調査し、パルクフェルメルールに違反したとして最後尾スタートを言い渡した。アルファタウリ・ホンダF1は、予選後に新しいパワーユニットを搭載することをFIAに申請。一旦はマシンのリアを外して作業に取り掛かったが、その後、交換することをやめて元のままのパワーユニットに戻した。
この件はFIAスチュワードによって調査され、ピエール・ガスリーには最後尾スタートが言い渡された。FIAの技術代表であるジョー・バウアーは声明で以下のように述べていた。「昨日、スクーデリア・アルファタウリ・ホンダは、10号車のすべてのPUエレメントを新しいものに変更するよう申請した。このリクエストは、2020年11月14日の18:55に関係するチームからの書面によるリクエストに従って承認された。これは、2020年のF1スポーツ規則の第34.2条に準拠している」「チームはマシンを分解し始め、すでに実行された作業(ギアボックスの取り外し、ICEの取り外し、ラジエーターの取り外しなど)のためにマシンは一晩スタンド上にあった。今朝、チームは要求を撤回した。物理的な理由ではなく、戦略的な理由で変更が要求されたと想定できる」「さらに重要なことに、マシンはすでに分解されており、元のアイテムを分解して再度取り付けすることによって、マシンの改造がどのコンポーネントにも行われていないことを保証するための検査官やその他の監督手段がない」「このような変更にはペナルティが義務付けられているため、これは通常問題にはなたない。スチュワードは、PUの変更が最終的に完了したかどうかに関係なく、パルクフェルメでの許可された作業に対する指定されたペナルティが変更の開始時から有効であると判断する」