アルファタウリ・ホンダF1のピエール・ガスリーは、先週末のF1イタリアGPでの衝撃的なF1初優勝の後、セバスチャン・ベッテルから祝福の電話をもらったことを明かした。2019年にレッドブル・ホンダから降格させられたピエール・ガスリーにとって、“Bチーム”であるアルファタウリ・ホンダでの優勝はスイートな復讐だった。
ピエール・ガスリーのF1初優勝には、フランス大領領やネイマールやエムバペといったサッカー界のスター選手から祝福の電話やメッセージが相次いだが、レッドブル上層部もガスリーのパフォーマンスに脱帽した一人だった。「ヘルムートはモンツァで祝福してくれたし、テキストを送ってくれた。クリスチャンも同じだ。二人とも僕の成功に本当に満足してくれていた」また、先輩であるセバスチャン・ベッテルからも特別な電話があったと語る。「セブ(ベッテル)が月曜日に電話をくれて、トロロッソでは勝利したのは僕たち2人だけだと言ってくれた」とピエール・ガスリーは語った。「ご存知のように、彼は2008年に勝利し、レッドブルと4つのワールドチャンピオンシップに勝った。このチームのウィナーズクラブで彼に加わることできて本当にうれしく思っている」「あのレースに勝って、非常に特別な感じがしている」とピエール・ガスリーは付け加えた。「すべてのF1ドライバーにとって子供の頃からの夢の1つだと思う。自分のことを振り返れば、たぶん6歳の時からF1を見始めて、ミハエル(シューマッハ)が表彰台の最上段に上がっているのを見て、両親に『よし、決めた。いつかこの人のようになりたい』と言ったのを覚えている」「6歳から24歳に至るまで多くのことが起こり、モンツァでこれを実現した。多くのハードワーク、多くの犠牲があったし、これを実現するために多くの人々が僕を助けてくれた」「すべてのドライバーがこのような感情を抱き、この瞬間をいつか生きたいと思っている。僕にとって本当に特別なことだった。ミッドフィールドチームであるアルファタウリにみんなが期待していることではないと思うし、そのことがあの勝利をさらにパワフルでと特別なものにしていると思う」ピエール・ガスリーの勝利は、フランス人ドライバーとして1996年のF1モナコGPでのオリビエ・パニス以来の勝利となる。「過去18か月間に起こったすべての後、あまり公平ではないと感じたこともあったし、コース上で答えを出したいと思っていた」とピエール・ガスリーは語る。「自分のフラストレーションを解消するためにメディアに出たことはない。言われたいくつかのことには同意してはいたけど、そうすることはプロではないと感じていた」「自分のためにそれを貫いたし、『OK、毎日、レースごと、自分のパフォーマンス、自分自身に集中しよう』と言い聞かせてきた、アスリートとして、ドライバーとして、人として、自分自身を向上して、コース上に強力なパフォーマンスをするように努めてきた」「当然、昨年のブラジルでの表彰台はすでに素晴らしいものだった。僕たちはそんなこと予想していなかった。それから数か月後にアルファタウリで初勝利を収めたことは、おそらく最良の答えだった」「でも、現時点では、アルファタウリと一緒にそれを楽しむことが重要だと思います。これによって将来どんな機会がもたらされるか見ていくつもりだ」