アルファタウリ・ホンダF1のピエール・ガスリーは、“可能な限り最速のF1マシン”で戦いたいと思っており、チャンスがあるならばレッドブル・ホンダF1に戻りたいと述べた。ピエール・ガスリーは、波乱となった前戦F1イタリアGPで終盤にマクラーレンのカルロス・サインツを抑えきって誰も予想していなかったF1初優勝を達成した。
レースに勝利する前からピエール・ガスリーは、今シーズン際立ったパフォーマンスを示しているドライバーの一人であり、奮闘を続けているアレクサンダー・アルボンに代わってレッドブル・ホンダF1に復帰するのではとの推測を生んだ。2019年に成績不振を理由にレッドブル・ホンダF1からトロロッソに降格させられたピエール・ガスリーだが、F1ブラジルGPで2位表彰台を獲得。そして、先週末のF1イタリアGPで優勝し、際立った復調をみせている。一方のアレクサンダー・アルボンは何度かチャンスはあったものの、まだ表彰台に上がることができてない。F1トスカーナGPに先駆けてムジェロで記者会見に登場したピエール・ガスリーには、レッドブル・ホンダF1に戻りたいと思っているかとの質問が飛んだ。「僕は競争力があるし、可能な限り最高のポジションを獲得するために可能な限り最速のマシンに乗りたいというのは全てのレーシングドライバーの目標だとずっと言ってきた」「現時点で高いレベルでパフォーマンスを発揮できているし、アルファタウリのマシンから実際にすべてを引き出せていると感じているけど、僕の個人的な目標はより定期的に表彰台を争って、可能であれば勝利とチャンピオンシップを戦うことだ。僕は常に最速のマシンに乗ろうと努力している。それが常に目標だ」ピエール・ガスリーは、自分の勝利についてレッドブル・ホンダF1のチーム代表クリスチャン・ホーナーやコンサルタントのヘルムート・マルコとまだ話せていないと語った。「現時点ではそのようなことを話すチャンスは本当になかった」とピエール・ガスリーは語った。「ヘルムートはモンツァで祝福してくれたし、テキストを送ってくれた。クリスチャンも同じだ。二人とも僕の成功に本当に満足してくれていた。将来にむけてどう変わるかは現時点ではあまり考えていない。彼らと何も話し合っていない」「でも、セブ(ベッテル)が月曜日に電話をくれて、トロロッソでは勝利したのは僕たち2人だけだと言ってくれた。ご存知のように、彼は2008年に勝利し、レッドブルと4つのワールドチャンピオンシップに勝った。このチームのウィナーズクラブで彼に加わることできて本当にうれしく思っている」「将来どのようなチャンスがあるかを見ていくつもりではあるけど、とにかく現時点ではこのチーム、アルファタウリと祝うためにこの時間をとりたい。今年の終わりまでには、まだまだ多くのレースがあるし、非常に高いレベルでパフォーマンスを発揮する必要があるし、現時点ではそのことに焦点を当てている」