ピエール・ガスリーは、1年前にレッドブルからトロロッソに降格させられたときにはF1で優勝できるとは思っていなかったと語る。先週末のF1イタリアGPでピエール・ガスリーは、アルファタウリのマシンで衝撃的な優勝を果たした。タイヤ交換、セーフティカーのタイミング、ルイス・ハミルトン(メルセデス)の10秒のストップ&ゴーペナルティなど、すべてがガスリーの勝利をお膳立てした。
ピエール・ガスリーは、ルノーに移籍したダニエル・リカルドの後任として2019年にトロロッソからレッドブル・レーシングに昇格したが、成績不振を理由にわずか5か月でアレクサンダー・アルボンと交代させられトロロッソに戻された。そこでパフォーマンスを取り戻したピエール・ガスリーはF1ブラジルGPでF1初表彰台となる2位フィニッシュ。そして、アルファタウリ・ホンダに名前を変えたチームでF1イタリアGPでビッグチームを倒して優勝。いくつもの偶然が重なった勝利とはいえ、そのストーリーは大きな感動を生んだ。「個人的にはF1での初勝利を収めることがどれほど重要であったかは分かっている」とピエール・ガスリーは語る。「まだF1で3シーズン目だし、過去2年間で多くの経験を積んでいきたけど、僕は今でもこの世界にあまり慣れていないと感じているし、1年ごとに改善していて、絶えず向上している」「1年前にトロロッソに戻ったときに、勝てるとは思っていなかった」「(2019年のF1ブラジルGPの)表彰台はすでに予想外だったし、昨年の大きなハイライトだった。いつも最高のシナリオ、最高のスタート、最高のレース、すべてを最高の方法で想像しようとするものだけど、その気持ちに備える準備はできていなかった」「僕たちは、F1でのトロロッソの歴史全体で1回しか勝利がないことを知っている。実際、フランツ(トスト/チーム代表)は『今回、ドライでそれを達成したことを本当に誇りに思っている』と言ってくれた。とても困難だったけど、自分のスピードを示すことができてとても幸せだ」「昨年からずっとレースごとに自分が強くなり続けようと努力してきた。今日、アルファタウリとホンダと一緒に僕たちがやってきたすべてのハードワークが成果を挙げたことを本当に嬉しく思う」