ピエール・ガスリーは、今週末のF1ベルギーGPにむけてトロロッソ・ホンダ STR14でシート合わせを行った。今年、レッドブル・ホンダのドライバーを務めていたピエール・ガスリーだが、チームメイトのマックス・フェルスタッペンが勝利や表彰台を繰り返すなか成績を残すことができなかった。フェルスタッペンが181ポイントを稼いだのに対し、63ポイントしか獲得できず、F1ハンガリーGPを最後にトロロッソ・ホンダに降格することが決定した。
ヘルムート・マルコは、ピエール・ガスリーが本来のパフォーマンスを発揮できなかったのはトップチームで走るというプレッシャーに苦しんでいたからだと指摘する。「ガスリーは精神的に強いと思っていた。だが、彼の不振はメンタル的な問題によるものだと言えるだろう。今季を迎えるまで、ピエールは良いレースをしていたし、予選でのペースもよかった。そしてオーバーテイクに問題を抱えることもなかった。だが、今年の彼はそうした資質を示すことが全くできていなかった。彼はプレシーズンテストで起こした事故の責任も感じていたようだ。シーズンが始まる前からそのことが彼の頭から離れなくなっていた」とヘルムート・マルコは語っている。精神的な部分だけでなく、ピエール・ガスリーは、レッドブル・ホンダ RB15への対応にも苦労した。マックス・フェルスタッペンのドライビングスタイルにフィットするように作られたRB15でガスリーはトラクションに苦労。「昨年のトロロッソと比べてクルマに適応しなければならない。トロロッソの方が僕のドライビングに合ってい」とピエール・ガスリーは語っていた。ピエール・ガスリーの弁護士は「彼が愛し、すでに自分自身を証明してきたチームで、彼は真の価値を発揮する」とトロロッソ・ホンダでの奮起を期待している。レッドブル・ホンダのシートを失ったピエール・ガスリーだが、決して2020年に復帰する可能性が消滅したわけではない。レッドブルは、2019年の残りのレースで2020年のマックス・フェルスタッペンとして、アレクサンダー・アルボン、ピエール・ガスリー、ダニール・クビアトの誰が相応しいかを評価していくとしている。
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