ピエール・ガスリーにとって、2週間の夏休み後に始めるシーズン後半戦は、レッドブル・ホンダだけでなく、F1での将来をかけた重要な戦いとなる。シーズン序盤からレッドブル・ホンダのシート喪失が噂されていたピエール・ガスリーは、F1イギリスGPで改善の兆しをみせたが、続くドイツGPではリタイア、ハンガリーGPでは周回遅れの6位と再び低迷した。
F1ハンガリーGP後、レッドブル・ホンダのF1チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、れレッドブル・ホンダは上位で争える2台であることが“不可欠”だとコメント。もちろん、それはマックス・フェルスタッペンではなく、ピエール・ガスリーに向けての発言だ。「コンストラクターズ選手権でフェラーリと戦うチャンスが得たければ、2台の競争力のあるマシンが必須だ」とクリスチャン・ホーナーはコメント。「ガスリーの問題は彼がまったくトップグループにいないことだ」「我々はザウバー(アルファロメオ)やマクラーレンと戦っているべきではない。フェラーリやメルセデスと戦っているべきだ」ピエール・ガスリーの現状はまもなくレッドブル・ホンダでの短いキャリアが終了すると考えている人が多く、今後数週間で悪名高いヘルムート・マルコから電話を受けることを心配するべきだと指摘する声もある。「これから夏休みだ。そのあと見極めていく」とヘルムート・マルコは motorsport-magazin.com に語った。ピエール・ガスリーには続投の希望はあるかと質問されたクリスチャン・ホーナーは「彼には夏休み中に時間を取って考えてもらう必要があると思っている」とコメント。「シーズン前半戦を振り返り、そこからのレッスンを後半戦に生かさなければならない。それが我々にとって不可欠だ。フェラーリを捕えるチャンスがあるとすれば、さらに上位で彼がフィニッシュすることが我々にとっては不可欠だ」「シーズン終了までクルマに乗せておくのが我々の意向だ。だが、我々は彼がクルマのポテンシャルをもっと認識することが是が非でも必要だ」 F1ハンガリーGP終了後、レースウィナーとなったルイス・ハミルトンは、マクラーレン時代のチームメイトであるフェルナンド・アロンソがマックス・フェルスタッペンの良いチームメイトになるかもしれないと示唆した。「スポーツにはベストなシートにベストなドライバーが必要だ。少なくとも十分に勝てるシートはあるし、彼が勝てるなら悪いことではないだろう」