レッドブル・ホンダのピエール・ガスリーは、自分のRB15のいくつかの“欠けていたパズルのピース”を見つけたことが、シルバーストンでパフォーマンスを大きく前進することを可能にしたと語る。今年レッドブル・ホンダに昇格したピエール・ガスリーだが、パフォーマンス不足が露呈。チームメイトのマックス・フェルスタッペンに予選とペースで匹敵できずにいた。
マックス・フェルスタッペンが優勝した前戦オーストリアGPでは、周回遅れでフィニッシュするという屈辱を味わった。レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、公然とピエール・ガスリーのパフォーマンスを非難するようになり、マシンへの不満にこたえて分解調査までしても問題が見つからなかったことで“もう言い逃れはできない”と最後通牒とも受け取れる警告をしていた。しかし、F1イギリスGPでは新しいフロントウイングがピエール・ガスリーにも投入されたこともあり、プラクティスではマックス・フェルスタッペンを上回るパフォーマンスを披露。予選ではフェルスタッペンの後ろの5番手で終えている。それでもピエール・ガスリーは慎重なままであり、今週末の進歩は転機ではなく、大きな一歩だと表現した。「転機とまではいかないけど、かなり多くのことを改善できたことについては満足している」とピエール・ガスリーはコメント。「ここに来たときに行っていたけど、状況をもっと良くするために何を変更するかについて計画を立てていたし、僕たちは明らかに前進したと思う。大きなステップだと思う」「それを転機と言うには、どのように進行して、どんなレースができるかを見てみなければならない。でも、僕たちが変更したこと、そして、それが成果を挙げていることにはもちろん満足している」ピエール・ガスリーは、今週末に改善につながった変更について詳しくは語らないが、“欠けていたパズルのピース”を見つけたことがパフォーマンスに良い影響を与えたと指摘する。拠点で同じ時間を過ごし、同じくらいトレーニングもしていた」「物事が良くなっていると自信を持っている。チームと一緒に欠けていたパズルのピースと見つけることができた」「リセットしたとは思わない。先週と比べて運転を大きく変えたとは思わない。より多くのことがまとまっていると思うし、それがうまく機能しているように思う。まだいくつか必要なものはあるけど、あるゆる点で今週末は前進したと思う」マックス・フェルスタッペンは、予選でマックス・フェルスタッペンにわずかに及ばなかった一因として、シャルル・ルクレールのスリップストリームを使えなかったことを挙げた。「強力なトウを得ることができずにかなりのタイムを失った」とマックス・フェルスタッペンはコメント。「前の車にもう少し近づけたかもしれない。トウによって少なくとも0.2秒は失ったと思う」「ターン3とターン4は完璧ではなかったけど、ラップ自体はOKだった。そこでもう少しタイムを稼げたかもしれないけど、マックスは本当に良いラップを走っていた。前のフェラーリのトウを得て、ストレートでラップタイムをゲインできていたらもう少しタイムを見い出せたと思う」「ギャップをうまく管理できていたので、マックスが僕にしていたよりもさらにルクレールの後方からラップを開始した。次回はそこが調整しなければならない部分かもしれない」
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