ピエール・ガスリーは、今年トロロッソとレッドブルとのパートナーシップを開始したホンダは、以前のマクラーレンとの関係によって悪影響を受けていたが、2018年シーズンを通して心を開いて活発に仕事ができるようになっていったと語る。ホンダは、マクラレーンのワークスパートナーとしてF1に復帰したが、マクラーレン側が提示したデザインコンセプトとの折り合いの問題もあり、パフォーマンスと信頼性は低迷。3年間でパートナーシップは崩壊し、ランキング9位という結果で決別した。
今年、トロロッソはマクラーレンが放棄したホンダのF1パワーユニットを引き受けた。結果はマクラーレンの前年と同じコンストラクターズ選手権9位だったが、ホンダはシーズンを通してパフォーマンスと信頼性において大きな進歩を果たした。ピエール・ガスリーは第2戦バーレーンGPで4位を達成。ホンダのアップデートによる進歩にライバル勢は警戒心を強め、2019年にレッドブル・レーシングにパワーユニットのスイッチを納得させた。「自信を深めるためにリスペクトと信頼を示す必要がある人々もいる」とピエール・ガスリーはコメント。「最初に彼らと仕事を開始するときは、常に少し冷えているものだし、お互いを知る必要がある」「明らかにシーズンを通して彼らの側が心を開いていくのを見ることができたし、僕たちは同じ目標のために一緒に働くための信頼を彼らに与えることができた」「彼らは前年のマクラーレンとのかなり難しい状況から来ていたので、序盤の彼らは少し尻込みしていた」「彼らはシーズンを通して良くなっていたし、今は彼らとの関係に本当に満足している」2017年にスーパーフォーミュラでホンダと一緒に仕事をしていたピエール・ガスリーは、ホンダとの経験が2019年に利益になると考えている。「信頼、自信という部分が大きいし、チームと一緒に仕事をしていたことで、彼らは僕からどのようなフィードバックが出てくるかをわかっている」とピエール・ガスリーはコメント。「僕たちが特定の問題や状況に直面したときに僕は彼らに改善したいと伝える。コミニュケーションという点がチームにとって有益になる主なポイントだ」「ドライビングに関しては、3周を終えただけで、エンジンのトルク伝達、ドライバビリティという点で、F1のレベルで完全に期待通りの速さがあると何度も言ってきた」「だから、それが大きく変わることはないだろう。でも、日本人との仕事といういう部分の方が大きいし、それは間違いなく良いことだ」実際、マクラーレンとレッドブルとでは仕事のやり方も異なる。マクラーレンは、ホンダに細かいことまで指示するアプローチを採っていたが、レッドブル・レーシングのチーム代表クリスチャン・ホーナーはその反対のアプローチを採っていると語る。「我々はマクラーレンとは反対のことをやってきた」とクリスチャン・ホーナーは Sky F1 にコメント。「我々は『最高のエンジンを作って、望んでいるラジエーターのサイズなどを教えてくれたら、我々がそれに合わせる』と言ってきた」「我々はホンダがパッケージに力を入れられることを望んでいる」ホンダは、2019年からトロロッソに加えてレッドブル・レーシングにもF1パワーユニットを供給。ピエール・ガスリーはマックス・フェルスタッペンとともにレッドブル・ホンダのドライバーとして好成績を目指す。
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