ピエール・ガスリーは、2019年にレッドブル・ホンダにステップアップする準備はできていると語る。ダニエル・リカルドが今シーズン限りでレッドブルを離れて2019年からルノーに移籍することを決断したことで、レッドブル・レーシングは誰を後任としてマックス・フェルスタッペンのチームメイトにするべきかの検討を迫られることになった。
現在、その有力候補に挙げられているのが、ダニエル・リカルドの移籍によってルノーのシートを失うことになったカルロス・サインツ、そして、今年トロロッソ・ホンダで走っているピエール・ガスリーの二人のレッドブルドライバーだ。レッドブル・レーシングは2019年からホンダのF1パワーユニットを搭載するが、ピエール・ガスリーには1年間ホンダを走らせた経験がある。また、マックス・フェルスタッペンはカルロス・サインツをチームメイトとして迎えることに難色を示しているとも言われている。「そうだね、僕はそうしたいと思っていはいるけど、あまりそれについては考えていない」とピエール・ガスリーは Marca にコメント。「トロロッソでのここまでのシーズンに満足しているし、ここにいることに満足している。現時点では何も決まっていないと思う」「カルロスも似たような状況だ。僕たちは二人とも何が起こるかを待っている」現在22歳のピエール・ガスリーは、レッドブル・レーシングへの昇格が早すぎても、ダニール・クビアトのように最終的にまったくシートのない状況に陥ることはないと考えている。ダニール・クビアトは、トロロッソから2014年にF1デビュー。翌年、レッドブルのレギュラードライバーだったセバスチャン・ベッテルがフェラーリに移籍したことで、デビューから1年でレッドブル・レーシングのドライバーに抜擢された。しかし、レッドブル・レーシングでは実力を発揮できず、2016年にマックス・フェルスタッペンと交代するかたちでトロロッソに降格。翌2017年にはシーズン途中でトロロッソのシートを喪失し、レッドブル自体からも解雇されている「いいや。自分が速ければ、チャンスはやってくるだろう」とピエール・ガスリーはコメント。「集中して、確実に速さを見せる必要がある。そうすれば、結果はついてくるはずだ」「状況をどのように捉えるかだ。レッドブルとファースチームに到達できなかったドライバーたちに目を向けるか、フェルスタッペン、ベッテル、リカルドなどの成功を収めたドライバーに目を向けるかだ」トロロッソに残留した場合、ピエール・ガスリーは、現在のチームメイトであるブレンドン・ハートレーも残留することになれば満足だと語る。今年、ピエール・ガスリーはバーレーンGPの4位入賞を含めて3度のポイントフィニッシュを果たし、26ポイントを獲得しているが、ブレンドン・ハートレーは2度の10位フィニッシュで2ポイントしか獲得できておらず、シート喪失の危機が絶えず囁かれている。「ブレンドンはかなり速いし、僕にとって簡単というわけではない」とピエール・ガスリーはコメント。「来シーズン、誰がチームメイトになっても僕は気にはならない。ベストになりたければ、ベストと戦わなければならないからね」「F1での初シーズンだし、僕は22歳だ。トロロッソが僕を必要としてくれるならば残留することに満足するだろう。でも、もちろん、出来る限りはやくチャンピオンシップを争えるようになりたいと思っている」
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