ピエール・ガスリーは、F1中国GPの予選での“大幅な後退”に悩まされており、トロロッソ・ホンダのF1マシンは一晩で“すべての強さ”を失ってしまったと語った。F1バーレーンGPでは4位入賞という素晴らしい結果を残したピエール・ガスリーだったが、1週間後の中国では状況は一転。F1中国GPの予選ではQ1敗退を喫して17番手だった。
全長1.2kmに及ぶ超ロングストレートがある上海インターナショナル・サーキットは、ホンダのF1パワーユニットを搭載するSTR13には適さないと予想されてはいたものの、ピエール・ガスリーは金曜日から土曜日の間に大きくパフォーマンスを低下させている。「トップ10が難しいだろうことはわかっていたけど、11~12番手あたりを期待していたし、実際にはコンマ数秒遅れだろうと思っていた」とピエール・ガスリーはコメント。「今日、僕たちは昨日と比較して大幅に後退したと思う。多くのパフォーマンスを失っていたし、あまり予想していなかったことだ」ピエール・ガスリーは、一晩かけてクルマに変更を施したことが、予想よりも“大きな影響”を与えたと述べ、チームは予選までに大きな調整を加える時間がなかったと説明した。「僕たちはいくつか変更を加えたけど、バランスが完全に変わってしまった。昨日とは真逆だった。パッケージにあったクルマのすべての強さを失ってしまったし、とにかく本当に厳しかった」「午前中にターン8でクラッシュしかけたし、ターン10でもクラッシュしかけた。とにかくリアのグリップがかなり失われていた。昨日はスタビリティが僕たちの強みだった」「オーバーステアが酷かったし、トラクションがまったくなかった。予選ではウルトラソフトで通常は大きなグリップを得らて、そのポテンシャルを感じられるものだけど、とにかく至る所でホイールスピンしていた。ターン3、ターン6、ターン10、ターン13の全てのトラクションでね」ピエール・ガスリーは、2018年のここまででSTR13が“かなり一貫性がない”ことを認める。それはバーレーンではQ3に進出して6番手を獲得したものの、オーストラリアとここ中国ではQ1敗退を喫していることでも堅調に表れている。チームメイトのブレンドン・ハートレーは、中国でQ2進出を果たしたが、15番手で予選を終えている。ブレンドン・ハートレーは、低い気温と風の強さがトロロッソのパフォーマンスの大きな要因になっていると語る。「グリッド順位を大きく上げられたとは思っていない。僕たちには他のライバルと比較して、バーレーンであったような同じパフォーマンスには程遠い」「個人的な意見では、気温と風が2つの最大の要因だ。それが答えだと言っているわけではない。でも、その傾向はオーストラリアのレースでも見られていたと思う」「気温が高ければ僕たちには競争力があるし、風が強いと他よりもかなり苦しんでいるように思う。F1カーのエアロダイナミクスはとても複雑だし、風を受けるとエアロダイナミスが本当に混乱する。僕たちはそこに苦労しているようだ」「良いニュースは、クルマにポテンシャルがあることはわかっていることだ。でも、あらゆるシナリオでそれをそれを解放することが重要だ」関連:F1中国GP 予選:セバスチャン・ベッテルが2戦連続ポールポジション!