ピエール・ガスリーは、2018年のF1世界選手権に先立ち、トロ・ロッソがホンダとの新しいパートナーシップで最大限の効果を発揮できるように、ホンダにプレシーズンテストから信頼性のあるパワーユニットを届けるように求めた。昨シーズン終盤にダニール・クビアトに代わってトロ・ロッソのF1シートを獲得したピエール・ガスリーは、2018年にホンダとの新しいエンジン供給契約を開始する新生トロ・ロッソ・ホンダで初のF1フルシーズンを迎える。
昨年までホンダのパートナーだったマクラーレンは、特にプレシーズンテストでホンダのF1パワーユニットの信頼性不足によって妨げられ、シーズン開幕までに実施しておきたかった新車での走行距離や適切なデータが不足し、劣勢に立たされた状態でシーズンを開始せざるを得なかった。それを目にしているピエール・ガスリーは、トロ・ロッソが開幕戦にむけて優れたベースセットアップを仕上げられるためにも、ホンダがプレシーズンテストで多くの周回数を重ねられる信頼性のエンジンを供給していくれることを願っている。「テストはやることがたくさんし、特に僕たちは新しいエンジンパートナーを迎えるので非常に忙しいものになるだろう」とピエール・ガスリーはコメント。「テストで重要なことは、できるだけ多くの周回を重ねて、クルマ、エンジン、そして、パッケージをどのように進化させていく予定かをよく理解できるように信頼性のあるパッケージを用意することだ。オーストラリアまで8日間のテストしかないし、実際にあまり多くはないからね」昨年までホンダのF1プロジェクト総責任者を務めていた長谷川祐介は、ホンダは2018年も昨季と同じエンジンコンセプトを採用しているため、最新のパワーユニットに信頼性問題が発生しても、すでに信頼性が実証されている2017年型のパワーユニットをバックアップとして使用できるため、力強いスタートを切ることができると述べている。「同じコンセプトを継続することは大きな助けになります」と長谷川祐介はコメント。「我々にはさらなるパフォーマンスと信頼性が必要です。シーズンのこの段階でそれははるかに向上しています。来年の完全な仕様は確定していませんが、少なくとも我々には現行エンジンというバックアッププランがあります。ですので、来年は順調にシーズンのスタートを切ることができると確信しています」ピエール・ガスリーは5戦、ブレンドン・ハートレーは4戦しかF1レースを経験しておらず、トロ・ロッソ・ホンダは2018年のF1グリッドで最も経験の浅いドライバーを起用することになる。