セルジオ・ペレスは、キャデラックF1でのF1復帰を「夢」と表現しつつ、プロジェクトは長期的な取り組みになると冷静に見ている。経験豊富なメキシコ人ドライバーは、新チームの立ち上げにおいて自身の知見が重要な役割を果たすと考えている。2024年12月18日にレッドブル・レーシングからの離脱が発表されると、その余韻が残る中で、当時34歳だったペレスは早くもキャデラックの新たなF1プロジェクトと結び付けられた。
立ち上がったばかりだった同プロジェクトは、経験と資金の両面でペレスの存在を必要としており、2025年8月26日、アメリカのチームは6勝を挙げてきたグランプリウイナーをドライバーラインアップの一角として正式に発表した。2011年にザウバーでF1デビューを果たしたペレスは、マクラーレン、フォース・インディアを経てレッドブルへとキャリアを重ねてきた。長いキャリアの中で迎えた今回の復帰について、本人は特別な章だと捉えている。「気分はとてもいい。意欲的だし、チーム全体と一緒にスタートを切れることにワクワクしている。何カ月も準備を重ねてきて、進む中で多くのことを発見している。キャデラックというブランドとともにF1に戻れるのは、僕にとって夢なんだ」ペレスは、異なるレギュレーションやマシンを経験してきた自身の歩みが、新チームにとって大きな価値になると語る。「F1で14年間過ごしてきて、多くを学んだ。新しいチームは、その経験を伝えるには最適な環境だ」また、チームにすぐ溶け込めた感覚も強調した。「初日から、チームは僕をこのプロジェクトの一員として迎え入れてくれた。ドライバーにとって、チームの一部だと感じられることはとても重要だ」一方で、期待を過度に高めることには慎重だ。キャデラックは即座にトップ争いをする存在ではなく、長期的な成長を見据えたプロジェクトだと強調する。「F1を理解している人なら誰でも、これは長期的なプロジェクトだと分かっているはずだ。F1チームは巨大な組織で、何年もかけて最高レベルで戦ってきた。僕たちにとっては、すべてが新しい」それでも、前向きな材料はあると見る。経験豊かな人材が多く集まっており、進歩のスピードには自信を持っている。「最初は複雑になると思うが、比較的早く前進できると強く信じている」自身の役割についても明確だ。バルセロナでの初走行から、すでに改善点が見えてきたという。「シェイクダウンでマシンに乗った瞬間から、多くの改善点が見つかった。今は、バーレーンでのテストに向けて、できる限り万全の準備を整えるために懸命に取り組んでいる」