セルジオ・ペレスは、ダウンフォースの減った新世代のF1マシンはドライバーとファンの両方にとってレースに有害な影響をもたらしていると考えている。F1マレーシアGPのウォームアップラップでガレージを出ることができず、レースをただ見守るしかなかったセルジオ・ペレスは、レースを特等席で見ることができたにもかからわず、大して興奮できなかったと述べた。
「マレーシアは退屈なレースだった」とセルジオ・ペレスはコメント。「F1はとても変わってしまった。タイヤにかかるダウンフォースが減って、ピレリは新しい硬めのコンパウンドで非常にアグレッシブに攻めているけど、デグラデーションはあまり改善していない。それはスライドが多すぎるからだ。まるでソフトコンパウンドのようなデグラデーションだ」「ダウンフォースの欠如によって前のクルマについていくことが難しくなる。グリップ不足はすごく大きいのに、トルクは増えている。去年とペースを比較してビックリしたよ。マレーシアではものすごく遅かった」「最近のレースは難しくなっている。ミスをしやすいというのもあるけど、それだけではない。スライドすることによってタイヤのデグラデーションが進むだけでなく、他のクルマの後ろを走ると大きくダウンフォースを失ってしまう。だから、自分と同じようなペースの相手にアタックするのがさらに難しくなる」F1マレーシアGPの見どころの1つは、フェルナンド・アロンソがフレッシュなタイヤを生かして戦略の違うペレスのチームメイトであるニコ・ヒュルケンベルグを抜いた場面だった。セルジオ・ペレスは、そのような光景が今年の定番になるだろうと考えている。「ダウンフォースが足りないと前のクルマについていくことがとても難しくなる。抜くチャンスが欲しければ、どうしても戦略を変える必要がある。例えば、ニコの2ストップと比べてフェルナンドは3ストップだった。僕らが見た数少ないバトルの1つだ。ウィリアムズは同じ戦略で、相手を抜くのに苦しんでいた」