2011年からWRCに参戦を予定しているMINIは、ウォリックシャー州に位置するプロドライブ社の走行試験所においてミニ・クロスオーバーをベースにしたWRC参戦モデルのシェイクダウン走行を無事に完了した。実験の初期段階にある今回のテスト走行は、4日間にわたってエンジニアリング部隊によって実施された。テスト走行は、舗装された路面に始まり、約数キロにおよぶダートやプロドライブ社独自の低ミュー路においてもおこなわれた。今後、このモデルはポルトガルに移送され、1週間におよぶダートでのテスト走行が続けられる。
プロドライブ社のテクニカル・ディレクター、デイヴィッド・ラップワースは「一週間にもおよぶダートでの走行を控え、すべてのシステムが正しく機能していることを時間をかけて確認する必要があります」と述べた。今回のテスト車両には、暫定的なボディとエアロ・パッケージが使用されているが、本番用のボディワークは、現在もデザイン開発が進められている。MINI WRC モデルMINIは、来年2011年より、国際自動車連盟(FIA)が主催する世界ラリー選手権(WRC)に何戦か出場し、2012年以降は全戦への参加を予定している。WRCに参加するモデルは、日本市場では来年2011年の春から発売されるMINI Crossoverをベースにしたモデルで、MINIとの密接な協力のもと、英国のプロドライブ(Prodrive Automotive Technology Limited)社で開発を進めている。この競技用車両のためにBMWモータースポーツは、パワフルな排気量1.6リッター、ターボチャージャー付き4気筒エンジンを供給する。関連:MINI、プロドライブとのWRC参戦を発表