日産は、将来の自動運転システムの実現に向けた新たな高度運転支援技術を搭載した車両について、神奈川運輸支局相模自動車検査登録事務所において、日本で初めて自動車検査証及びナンバープレートを取得したことを発表した。当該車両は「日産リーフ」をベースに、車両が周辺の道路状況等を検知し、ハンドル・ブレーキ等を自動的に制御してドライバーの運転を支援するシステム(高度運転支援技術)を搭載したものであり、ドライバーが常に操作介入を行えることを前提としている。
日産は、本年8月にカリフォルニアで実施した「日産360」のイベントにてAutonomous Drive(自動運転車両)の試作車を公開し、2020年に自動運転技術の市販化を目指すことを発表した。そして今回、将来の自動運転システムの実現に向け、その基盤となる高度運転支援技術の開発を推進させるために、公道実証実験の実施に向けた準備を関係省庁と進め、このたびナンバープレートを取得した。本車両のナンバーは、自動運転技術の実用化を目指す2020年を意味する「2020」とした。日産のカルロス・ゴーン社長は「本年の8月、私たちは、2020年に自動運転の実現を目指していることを発表しました。自動運転システムに向けた基盤技術を公道走行においてテストすることは、我々がリーダーシップを維持するために欠かせないプログラムです。日本の関連省庁のサポートに深く感謝いたします」とコメント。技術開発担当副社長の山下光彦は「自動運転システムの実現は、ゼロエミッション車の量産化に次ぐ、われわれの大きなチャレンジです。本車両での公道実証実験を通じて安全かつ信頼性の高い技術開発を行っていきます。」と語った。日産は、当該車両を用いて、今後、公道実証実験を実施していく。
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