パラリンピックのハンドサイクルで金メダルを獲得したアレックス・ザナルディは、次のゴールとしてDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)への参戦を目指している。2001年のCARTでの大クラッシュで両足を大事故で両脚を失ったアレックス・ザナルディは、翌年に特別仕様のマシンでレースの残り周回を完走。その後、2005年にはWTCCにBMWから参戦してレース優勝、また2006年には義足でBMWザウバーのマシンを走らせている。
その後、ハンドサイクルに転向したアレックス・ザナルディは、ロンドンパラリンピックにイタリア代表として出場し、2種目で金メダルを獲得した。ドイツの Auto Motor und Sport は、ザナルディは、再びラバーの焦げた匂いを嗅ぎたがっていると報道。BMWのスポークスマンは、DTMについてアレックス・ザナルディと連絡をとったことを認めた。「彼が意思を貫けば、彼は次のレースで我々とともにいるだろう」「頭からノーとは言っていないが、イエスと断定しているわけでもない」BMWのモータースポーツディレクターを務めるイエンツ・マークアートは「まず第一に考慮しなければならない多くの問題がある。単純なデザイン面、安全性についてなどだ」と付け加えた。BMWのスポークスマンは、おそらく今シーズンの可能性を探る時間はないだろうと説明した。