インディカーは、2012年マシンの概要を発表した。シャシーはダラーラ製のものが採用され、チームは独自にエアロキットを投入できるようになる。インディカー・シリーズの歴史が大きく変わる。低コストパッケージの一部としてダラータの新しいシャシーを採用。シャシーはワンメイクのままだが、エントラントとコンストラクターは、独自にパッケージを開発できるようになる。
インディ・レーシング・リーグの最高責任者ランディ・バーナードは「今日は刺激的な一日です」とコメント。「みなさんの考え、情熱、インプットに耳を傾けた結果です。我々は耳を傾けてきました。簡単な決断ではありませんでした。この決定は、インディカーシリーズの10年間、そし将来にとって最も重要な決定のひとつです」「18ヶ月でこのクルマが現実になることを大きな名誉です」ダラーラが製造する新しいモノコックは、「インディカー・セーフティ・セル」と呼ばれ、コンストラクターズは、フロントウイング、リアウイング、サイドウイング、エンジンカバーを独自に開発することが許可される。マシンは、ダラーラ製というより、むしろエアロパッケージを供給するメーカーの名前で区別するされることになる。シャシーは34万9,000ドル(約3,000万円)、コンプリートカーは38万5,000ドル(約3,400万円)で供給されることになり、現在のコストからおよそ45%が削減されることになる。また、ダラーラは最初に28台のクルマに関しては、15万ドル(約1,300万円)を割引きして販売することに合意している。チームは、1台のマシンにつき2つの異なるエアロキットを用意することが許され、それぞれのエアロキットには7万ドル(約620万円)の開発キャップが設定される。このエアロキットは、シリーズの安全テストをパスし、また全チームに供給できるようにされなければならない。「この戦略は、ファンが望む異なるルックスを成し遂げながら、スーパースピードウェイ、ショートオバール、ロードコース、ストリートサーキットに関わらず、切迫した激しいレースを維持するものです」「また、新車は多くのチームに成功するチャンスを与え、ファンのためにより多くの刺激を生み出します」「新車価格の大幅な引き下げは、非常に重要なことです。新車に移行することでチームの経済的な安定性に役立ちます。また、新たにシリーズに参入する新チームのためにより魅力的な手段を作り出します」