F2のプロモーターを務めるモータースポーツ・ビジョンは、今年で同選手権を終了することを発表した。FIA F2世界選手権は、1984年まで運営されていたF2シリーズを名称復活するカタチで2009年にスタート。若手ドライバーのF1へのステップアップを支援するカテゴリーとして運営され、ウィリアムズが設計し、アウディの1.8リッター ターボエンジンを搭載するワンメイクカーのシリーズとして実施されてきた。
F2チャンピオンには、ウィリアムズのF1マシンをテストドライブする機会が与えられたが、同シリーズからF1のレギュラードライバーが誕生することはなかった。モータースポーツ・ビジョンのジョナサン・パーマー代表は、わずか4年でF2を終了することを発表した。「FIAの意図したとおり、F2は常に競技者のために優れた価値と平等性を提供してきた」とジョナサン・パーマーは声明で述べた。「しかしながら、単独チームによる運営というコンセプトがそのような利益を妥協させ、ドライバーへのアピールを減少させていることが次第に明らかになった」ジョナサン・パーマーは、単純に主催者によって運営されるワンメイクのクルマによるシリーズというモデルは、期待通りにいかなかったと述べた。「我々とFIAは、今後F2はよりコンペンショナルで、複数チームの原則で運営されるべきということで合意している」「またF2のレベルの他の選手権は、最近のパフォーマンスのアップグレードを通して、アピールを増加させてきた。F2最終の年にはグリッド数がおそらくかなり減少するという流れになるのは論理的なことだ」モータースポーツ・ビジョンは、F2シリーズの終了がFIAと同意されていると述べた。FIAは「連盟は、4年間の競争的なシーズンを通してF2をサポートできたことに満足している」と声明で述べた。「多くの若手ドライバーにレースの手ほどきをして、より高い挑戦に準備させたレースシリーズだ」「FIAは、カートからF1まで若手ドライバーのために明確な道を開発することを固く決意している。シングルシーターのレースシリーズへの我々のコミットメントを繰り返し述べたい」