佐藤万璃音は、2023年にスポーツカーレースに転向し、ユナイテッド・オートスポーツからヨーロッパ・ル・マン・シリーズ(ELMS)に参戦する。過去3シーズンをFIA-F2で過ごした佐藤万璃音は、イギリス人コンビのオリバー・ジャービスとフィル・ハンソンとともに、ユナイテッドが今季ELMSに投入する3台のLMP2マシンであるオレカ07-ギブソンののうちの1台、22号車ラインアップに加わる。
佐藤万璃音は、ユーロフォーミュラ・オープンのタイトルを獲得した2019年シーズンの終盤にカンポス・レーシングからF2デビューし、翌年はトライデントに加入して初のフルシーズンを過ごした。2回のキャンペーンでそれぞれ1ポイントを獲得した後、昨年、佐藤万璃音はヴィルトゥオージに移籍したが、これまでのベストリザルトである8位を上回ることができず、6ポイントを獲得してランキング22位となった。2020年年のアブダビでの若手ドライバーテストでアルファタウリのF1マシンを走らせた佐藤万璃音は「信頼してくれたチームのみんなと、これを実現させてくれた周りのみんなに感謝したい」と語った。「僕にとって新しいチャレンジになりますが、素晴らしいシーズンにできると確信しています。スタートが楽しみです」また、チームの共同オーナーであるリチャード・ディーンは「これは超強力なドライバーラインナップだ。ヨーロッパ・ル・マン・シリーズのタイトル奪還に照準を合わせ、多くの分野でチームを強化することができた」と語った。オリバー・ジャービスは、昨冬にIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のチームであるマイヤー・シャンク・レーシングと決別し、ユナイテッドのFIA世界耐久選手権と併行してELMSで初のフルシーズンを戦うことになる。「フィルのことはよく知っているし、F2で見てきた佐藤万璃音と初めて一緒に仕事ができることを楽しみにしている」とオリバー・ジャービスは語った。「僕にとっては初めてのフルシーズンとなるが、レースで勝利した実績のあるチームの一員であり、非常に強力なチームメイトがいるので、勝利を目指すことができると確信している」。ユナイテッ・オートスポーツドは、すでに2023年のELMSに参戦する他の2台のラインナップを発表していた。元F1レーサーで現在はプジョーのWECドライバーであるポール・ディ・レスタがガイ・スミス、ジム・マクガイアとともに23号車に、ネルソン・ピケJr、アンディ・メイリック、ダニエル・シュナイダーが3号車に乗り込む。