新型コロナウイルスの世界的な大流行によって、2020年はモータースポーツ全体が活動できない1年になるとの見方も出てきている。開幕戦オーストラリアGPを土壇場で中止にしたF1は、その後、次々とレースの延期を決定。F1モナコGPは中止が決定している。現時点では6月14日のF1カナダGPでシーズンが再開されることが期待されているが、新型コロナウイルスのピークはまだやってきていないと考えられており、さらなるレースを延期される可能性がある。
F1の上層部は、夏以降にシーズンを再開して15~18戦を開催することを目指しているが、元F1ドライバーのヴィタリー・ペトロフは、F1だけでなく、モータースポーツ全体が1年を通して中止になるのではないかと考えている。「すべてのモータースポーツ選手権が1年間延期される可能性がある」とヴィタリー・ペトロフは Izvestia に語った。「残念ながら、新型コロナウイルスに感染した人の数は毎日増加する一方だ。9月まで何も予測できないと思う」DTM(ドイツツーリングカー選手権)を運営するF1レジェンドのゲルハルト・ベルガーも、同シリーズが2020年にいつキッフオフできるかわからないと認める。「カレンダーの準備はできている。それが現実的かどうか様子を見てみるつもりだ」とゲルハルト・ベルガーは Kronen Zeitung.に語った。「シュピールベルク(F1オーストリアGP)も同じだ。今は非常に難しいと思うが、状況は毎日変わる。」ゲルハルト・ベルガーは、現在のところ健康が優先事項であることは正しいが、経済についても懸念していると語った。「我々は破滅的な状況に向かっているのだろうか? オランダ、スウェーデン、アメリカからの意見を聞くと、どちらが正しい方法なのかを知るのが難しいことに気づく。我々は今後もっと賢明になっていくだろう」