マレーシア政府は、ロータスと共にF1参戦を目指しているとされている。BMWがF1撤退を発表し、新コンコルド協定の締結までにチームの買い手を見つかけられなかったことで、2010年のグリッドのひとつが空席となっている。現在BMWザウバーのスポンサーしている石油会社のペトロナスがチームを買収するとの憶測もあるが、ペトロナスは、マレーシア政府が支援しロータスの名で参戦を目指す新チームを支援することに興味を持っているとされている。
マレーシアには、政府のバックアップによって設立された自動車メーカーであるプロトンがあり、プロトンはイギリスの自動車メーカーであるロータスを傘下に持っている。今年初めにF1エントリーを申請したのは、チーム・ロータスの命名権を持ち、1995年以来ロータスを復活させようとしていたデイヴィッド・ハントと契約した英国F3チームのライトスピードだが、マレーシア政府は、その2つを結び付けることになり、ロータスの名前でのF1参戦はマレーシア政府にとっても絶好のプロモーションとなる。また最近フェラーリのブランド責任者であるダニー・バハールが、CEOとしてロータスに移籍したことでこの噂が後押しされる。マレーシア政府のスポーツ大臣であるアフマド・シャベリー・チークは、政府とチームとの関係を明確には否定していない。「何も決まっていないのでコメントすることはない。何も認めないし、何も言わない」「首相の発表を待とう。シンガポールGPの後は何があるかわからない」FIAは現在13番目のチームのためにエントリーを評価しており、数週間以内に発表がなされるとみられている。