2009年のF1は、開幕からリアディフューザー論争に揺れている。トヨタ、ウィリアムズ、ブラウンGPが採用する“二段デフューザー”を違法として、BMWザウバー、レッドブル、マクラーレン、フェラーリ、ルノーの5チームが控訴。しかし、裁定は来月のパリ公聴会まで下されないため、控訴した5チームであるは、すでに結果に備えて準備を進めているという。
BMWザウバーのマリオ・タイセンは、「許されるのか許されないのかを言われるまで待っている余裕はない」と発言。マクラーレンは二層ディフューザーの設計をかなり進めているようであり、メルセデスのノルベルト・ハウグは「当然、完全に合法とされた時のために準備しなければならない。勝ちたいと思っているチームは、ディフューザーに取り組まなければならない」と語る。また、フェラーリも同様に準備を進めているされ、F60に二段ディフューザーを収めるための作業には2000万ユーロがかかるとされています。匿名のフェラーリチーム関係者は「基本的に我々は新車を作らなければならない」と話している。ルノーもフラビオ・ブリアトーレが怒りを露わにしているにも関わらず、この問題に対応しているとされている。アロンソは、第3戦中国GPには新しいディフューザーを搭載することをほのめかしている。フラビオ・ブリアトーレは、「ディフューザーに関する事態は馬鹿げている。チームは経済危機にも関わらずお金を使わざるを得ない」「安全性の問題もある。我々は同じような部品を風洞でテストしたが、ダウンフォース14%増加した。これは規約の精神に従うものではない」「一旦、開発が始まれば、30%もしくは40%の増加が可能になるかもしれない」レッドブルのクリスチャン・ホーナーは、チームの設計部門が数週間前の冬季テスト中に二層ディフューザーの調査を開始したことを明らかにした。「マシンの後ろ半分全体に影響があるかもしれない。経済的に良いとは言えないこの時期に、かなりのコストがかかることになる」「ラップタイムは短縮される。ディフューザー問題は、これまでになかった道を切り開いた。フロアはマシンの中で最も強力なエアロデバイスなので、パフォーマンス的に大きなメリットになる可能性がある」
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