南アフリカが、F1カレンダーへの復活へ向けての活動を進めている。12日(金)、新たに設立された企業ハウテン・モーター・スポーツ・カンパニーが、南アフリカのハウテン州の首都であるヨハネスブルグ近郊でグランプリを開催するとの目標を発表した。しかし、この発表はモナコで開かれたFIA世界モータースポーツ評議会の会合と同時に行われたことで、コスト削減対策をすすめるF1において、このタイミングでF1参入の計画を推し進めることが正しいかどうかという疑問を生んでいる。
ハウテン・モーター・スポーツ・カンパニーの最高責任者であるスティーブ・ワトソンは、「我々はの案はメーカーの支援に基づくものではなく、イベントを開催することで経済や観光の利益を見込むものである」と語る。このF1プロジェクトは1993年に南アフリカで最後のグランプリを開催した既存のキャラミ・サーキットがベースとなると見られており、南アフリカGP開催の可能性を探るため、細かな調査がすでに委託されている。また、有名なF1トラック・デザイナー、ヘルマン・ティルケとF1のレース・ディレクター、チャーリー・ホワイティングが最近トラックを訪問したとされている。「来年早々にも査定を完了させる予定であり、イベントの開催については、2010年より前になるということはないと見ている。なぜなら、現時点では国として今あるものに満足しているからね」