キューバで再発したがん治療を受けているベネズエラのウゴ・チャベス大統領が、10日に予定される4期目の大統領就任式に出席できないとの見通しが発表された。ニコラス・マドゥロ副大統領は8日に声明を発表。ウゴ・チャベス大統領の治療が10日以降までかかるため、就任式は憲法231条に基づき「最高裁で後日実施される」と述べた。
ベネズエラ政府は、大統領の任期は10日に自動的に始まり、就任式は延期できる主張。しかし、与野党間では政府の主張する「延期」が憲法で認められるかについて論争が起きている。ベネズエラの憲法では、国会での就任式が不可能な場合は最高裁の前で就任を宣誓することができると規定されているが、日程を延期や場所、延期された場合、誰が大統領の任務を代行するのかなどについては明確に規定されていない。また、大統領が就任前または就任後4年以内に死亡するか、職務遂行能力を恒久的に失った場合、30日以内に新たに選挙を実施することになっている。対立する勢力は、就任式までにウゴ・チャベス大統領が戻ることができなければ、大統領の地位を明け渡す必要があると主張。昨年の大統領選で対立候補だったエンリケ・カプリレスは、就任式の延期によって空白が生まれ、暴動や政治的危機が起きる恐れがあるとして、最高裁の判断を求めている。ウゴ・チャベス大統領は、国営石油会社PDVSAを通じてパストール・マルドナドを支援。PDVSAはウィリアムズのスポンサーも務めている。関連:・パストール・マルドナド、ウゴ・チャベス大統領の回復を祈る - 2013年1月7日・ウィリアムズ、PDVSAとのスポンサー契約は36億円 - 2012年2月16日
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