F1サーキットが、将来のスポーツへの発言力を強めるために連盟を設立したことをビジネスジャーナリストのクリスチャン・シルトが明らかにした。クリスチャン・シルトが Independent に語ったところによると、5月に“Formula One Promoters Association(フォーミュラ・ワン・プロモーターズ・アソシエーション)”が結成され、F1オーストラリアGPのロン・ウォーカー代表が会長を務めるという。
昨年、ロン・ウォーカーが先導してF1のレースプロモーターらが、2014年から導入される6気筒エンジンではエンジン音が物足りないとして、インディカーへの転向を示唆する動きがあった。シルバーストン・サーキットのニール・イングランド会長も、F1サーキットの連盟を設立したことを認めている。「歴史的に見て、我々には協調した声が欠けていたが、フォーミュラ・ワン・プロモーターズ・アソシエーションはその機会を与えてくれる。共通の利害への問題は多く、それらを表明していくことが重要だと思う」今回の連盟の設立は、次のコンコルド協定の交渉と同時に行われている。「テクニカルレギュレーションへの発言権を持ちたいというサーキットの願望が、連盟設立の原動力だ」ロン・ウォーカーは「サーキット側は、FIAによって定期的に繰り返されるルールの変更がファンを混乱させ、チケット売り上げに影響することを懸念している」と述べた。またロン・ウォーカーは、3月に行った調査で今年のアルバート・パーク・サーキットを訪れた観客の92%がF1の最新ルールを理解していなかったことが明らかになったと述べた。