ダカールラリー2016が16日、最終第13ステージを迎え、ステファン・ペテランセルが通算12度目の総合優勝を飾った。50歳のステファン・ペテランセルは、リオ・クアルトで行われた最終ステージで安定の走りを見せ、プジョーに1990年以来のタイトルをもたらした。プジョーは、わずか2大会でこの快挙を成し遂げた。
ステファン・ペテランセルは、1991年に二輪部門で初の総合制覇を達成。その後、四輪部門に転向し、2013年にもミニで総合優勝を飾っていた。ダカールラリーで歴代最多優勝を誇るステファン・ペテランセルは、「最高の気分だ。プレッシャーはとても大きかったけど、何とか乗り越えることができた」「記憶に残る勝利というものがあるけど、これは確実にトップ3に入るものだったね」「これからのことを考えるのは時期尚早だ。一つ言えるのは、二輪と四輪で同じ数の優勝を飾るのがキャリア最大の目標だった。今それが達成された。今後のモチベーションにつながるものは、そう多くない」二輪部門では、KTMのトビー・プライスがオーストラリア勢初の総合制覇を果たした。28歳のトビー・プライスは、ダカールデビュー戦となった昨年に総合3位に入っていたが、今大会では第2ステージを制して以降、圧倒的な強さをみせた。「オーストラリア勢で初のダカール制覇を成し遂げられたなんて信じられない」とトビー・プライスはコメント。「何と言えば良いのかわからない。何も考えられないし、ショックを受けている。2度目の参戦で優勝できるなんて思っていなかったからね」「オーストラリアにいる家族や友人、ファンにとっても素晴らしいニュースになったね!」