2026年F1第7戦バルセロナ・カタルーニャGP後、マクラーレンのオスカー・ピアストリに対して厳しい評価が相次いでいる。決勝で5位に終わったピアストリについて、元F1ワールドチャンピオンのニコ・ロズベルグとジャック・ヴィルヌーヴは、昨年と比較して存在感が薄れていると指摘した。ピアストリは2025年にタイトル争いを演じ、マクラーレンのエース候補として高い評価を受けていた。
しかし2026年は苦戦が続いており、チームもコンストラクターズランキング3位に後退。ドライバーズランキングでも6位にとどまっている。ロズベルグ「市場価値が下がっている」2016年F1ワールドチャンピオンのニコ・ロズベルグは、ピアストリが新世代マシンへの適応に苦しんでいるとの見方を示した。「最近はあまりうまくいっていない。ここ数週間から数か月で彼の市場価値は少し下がってしまった」「少し意外だ。昨年は常にランド・ノリスと同等のレベルにいたが、今年はノリスが少し前に出ている」「新しいレギュレーション、新しいマシンになって、オスカーはまだ快適に感じられていないようだ。少し奇妙な状況だし、彼は本当に改善しなければならない。今は順位を落としているからだ」ヴィルヌーヴ「誰も彼について話していない」1997年F1ワールドチャンピオンのジャック・ヴィルヌーヴは、さらに踏み込んだ評価を下した。ヴィルヌーヴは、昨年中盤までパドックで最も注目を集める若手のひとりだったピアストリが、その後急速に存在感を失ったと指摘する。「昨年からその傾向は見えていた。シーズン前半の彼はパドックの話題の中心だった。F3やF2で見せた才能を証明していたし、マクラーレンが契約したのは正しかったと言われていた」「だが、その後に失速した。パフォーマンスが落ちてしまい、そこから回復できていない。本当に奇妙だ」「そして今では誰も彼について話していない。それがたった6か月ほどの間に起きたことだ」「スポーツの世界では最後のレースの結果で評価される。そこが厳しいところだ」「ルイス・ハミルトンのように何度もチャンピオンを獲得しているなら別だ。そういう実績を拠り所にできる」「だが普通は2、3レース悪い結果が続けば、人々は次の話題へ移ってしまう」数字上はノリスと互角の戦いもっとも、数字だけを見るとピアストリが大きく劣勢というわけではない。今季ここまで予選成績はピアストリが4勝3敗、決勝成績も4勝3敗でノリスを上回っている。獲得ポイント差もわずか5点で、表彰台回数もともに2回と拮抗している。ただしバルセロナでは苦しいレースとなった。序盤はフェルスタッペンを追走したものの攻略できず、その後はフェラーリ勢のペースと戦略に苦戦。最終的にはルイス・ハミルトンの優勝を許し、自身は5位に終わった。ピアストリ「フェラーリは明らかに前進した」レース後のピアストリは、自身のパフォーマンスだけでなくマクラーレン全体にも改善が必要だと認めた。「そう思う。シーズン序盤から僕たちとフェラーリは非常に接近していた」「ただ、ここ数戦は彼らの方が一歩前にいたと思う」「そして今週末は新しいパーツを投入していたが、それが明らかに機能している」「今日のようにグリップが低くてタイヤの扱いが難しいレースでは、彼らのマシン特性が強みになったと思う」「彼らはおそらく全チームの中で最もダウンフォースが大きい。ただしドラッグも大きい」「でもタイヤを守る必要がある状況では、それが有利に働く」「だから僕たちにも改善すべき点があるし、僕自身にも改善すべき点がある。簡単なレースではなかった」マクラーレンは現在、コンストラクターズランキング首位のメルセデスに121ポイント差、2位フェラーリにも49ポイント差をつけられている。2025年のタイトル争いから一転して苦戦が続くなか、ピアストリが再び評価を取り戻せるかに注目が集まっている。