オスカー・ピアストリ(マクラーレン)は、2026年F1日本GPの金曜フリー走行2回目でトップタイムを記録し、厳しいシーズン序盤の中で明るい兆しを見せた。開幕2戦(オーストラリア、中国)でスタートできなかった状況から、ようやく迎えた実質的な初戦に向け、ピアストリは「前向きな一日だった」としながらも、勢力図そのものは大きく変わっていないとの見方を示した。
マクラーレンはこの日、両車にエアロレーキを装着するなど実験的なプログラムを中心に走行。2026年レギュレーション下でのMCL40の理解を深める作業に重点を置いた。ピアストリ「良い進歩を感じられた」ピアストリは金曜の走行について次のように語った。「全体としては悪くない一日だった」「特にフリー走行2回目では良い進歩を感じられたし、ポジティブな手応えがある」「価値のあるデータも得られたし、良いポジションにいると思う」一方で、トップタイムを記録した結果については冷静な姿勢を崩さなかった。「まだやるべきことはあるし、特にメルセデスのようなライバルは非常に強い」「でも重要なのは自分たちのパフォーマンスに集中することだ」「今日の進歩をベースに、さらに競争力を高めていきたい」マクラーレン首脳「序列は変わっていない」マクラーレンのレーシング部門シニアディレクターであるランディ・シンも、チームの前進を評価しつつ現実的な見方を示した。「難しいスタートだったが、その中で最大限の成果を引き出すことができた」「FP1後にはランドのマシンに油圧系の問題があったが、チームは素晴らしい対応でデータ収集を継続できた」「オスカーがトップで終えたのは励みになるが、我々は現実的に見ている」「前戦から大きく序列が変わったとは考えていない」ノリスは油圧トラブルで苦戦一方、チームメイトのランド・ノリスは対照的に難しい一日を強いられた。FP2序盤に油圧トラブルが発生し、連続した走行ができない状況となり、セットアップの最適化に必要な周回数を確保できなかった。「難しい一日だった。必要な周回をこなせなかった」「FP2序盤は1周ずつしか走れない状態で、午前中もエアロ作業が中心だったから、実際のパフォーマンスを示す走行はほとんどできていない」最終的にノリスは4番手まで順位を上げたものの、ロングラン不足が大きな課題として残った。「このコースでは周回を重ねて自信を築き、セットアップを詰めることが重要だ」「でも今はロングランもなく、連続走行もほとんどできていないから、2〜3歩遅れている状態だ」「それでも最後にいくつかはまとめることができたし、多少は学べた」「今夜はリセットしてデータを見直し、明日は意味のある走行を取り戻したい」ピアストリのトップタイムは確かにポジティブな材料ではあるが、チーム内外ともに“本当の位置関係”を見極めるにはまだ早いというのが共通した認識だ。週末を通じてマクラーレンがどこまでパフォーマンスを引き上げられるかが注目される。