オスカー・ピアストリ(マクラーレンF1)は、2025年シーズン終盤にかけて成績と評価の両面で難しい局面を迎えた。その背景について、元F1ドライバーのフアン・パブロ・モントーヤが、注目すべき見解を示している。モントーヤは、ピアストリとそのマネージャーであるマーク・ウェバーが、すでにF1パドック内の別チームと接触していると断言した。
「オスカー・ピアストリとマーク・ウェバーが、すでに別のF1チームと話をしていることは保証できる。マークは、マクラーレンでのオスカーの成長の仕方に満足していないと思う。マクラーレンに対しても、あまり良い感情を持っていない。ただし、オスカー本人がどれほど不満を抱いているかは、まだ分からない。」この発言は、ピアストリがマクラーレンで置かれている立場に、内部的な緊張が生まれている可能性を示唆するものだ。分岐点となったチームオーダーピアストリの流れが変わったと見られているのが、イタリアGPだった。このレースでマクラーレンは、タイトル争いをしていたランド・ノリスを優先する判断を下し、ピアストリにポジションを譲るよう求めた。この決定は「ドライバー間の平等」を重視するチーム方針に基づくものだったが、結果的にピアストリには不利に働いた。その後、本人も「まだ頭から離れていなかった」と認めており、続くバクーではクラッシュとフライングを喫するなど、シーズン最悪の週末となった。アメリカGP、メキシコGPでもペースを取り戻せず、マシンを最大限に引き出せない状況が続いた。「ノリス優先」という印象さらに、シンガポールGPではノリスがピアストリを強引にオーバーテイクした場面で、チームが介入しなかったことも議論を呼んだ。こうした一連の出来事が重なり、マクラーレンが26歳のノリスを優先しているという印象が強まっていった。シーズン終盤9戦で未勝利に終わったピアストリは、かつて34ポイントあったリードを失い、最終戦アブダビGP終了時点では13ポイント差で逆転を許した。ランキングではマックス・フェルスタッペンにも先行を許している。ウェバーの過去が影を落とす可能性モントーヤは、ピアストリ本人の実力よりも、マネジメント面に注意が必要だと警鐘を鳴らす。ウェバーは現役時代、レッドブルでセバスチャン・ベッテルとコンビを組み、チーム内の緊張関係の中でタイトルを逃した経験がある。「ウェバーがドライバー時代に負った傷が、オスカーのキャリアに影響を与えてはいけない。そこは慎重であるべきだ。」ピアストリは依然として将来を嘱望される存在だが、マクラーレンとの関係がこのまま続くのか、それとも新たな選択肢を探るのか。2026年F1シーズンを前に、その去就は注目を集めるテーマとなりそうだ。