マクラーレンのオスカー・ピアストリは、F1ラスベガスGPのターン1で発生したリアム・ローソン(レーシングブルズ)との接触について、次戦カタールGPで予定されているFIAとのドライバー会合で正式に議題として扱うべきだと主張している。ピアストリは決勝を5番手でフィニッシュしたものの、チームメイトのランド・ノリスとともに車体下部の過度な摩耗により失格処分を受け、順位を失っている。
2週間前のラスベガスで、ローソンはスタート直後の1コーナーでピアストリ側へ寄せ、ホイール同士が接触。FIAはジョージ・ラッセルのロックアップを避ける動きの中で起きた「レーシングインシデント」と判断したが、ピアストリはこの裁定に疑問を呈している。「かなり強引だった」──問題のターン1接触ピアストリはローソンの動きを「アンビシャス(強引)だった」と表現しつつ、ノーペナルティ判定には皮肉を交えてコメントした。「アンビシャスだったのは確かだ。でも“問題なし”らしい」接触については深刻な損傷はなかったようで、「ホイール同士だったと思うけど、正直まだ4つとも付いていたのが驚きだった」と振り返っている。ただし、スタート直後の混乱でリズムを崩し、序盤の数周で思うようにペースを上げられなかったと説明した。「来週のFIA会議で取り上げる」 ガイドライン問題が再燃ピアストリは、この接触は 来週カタールで行われるFIAとのドライバー会議 で議題になるべきだと主張する。「来週のミーティングで、あの件について話すことになるだろうね」この会議は、今季たびたび議論を呼んだ“ドライバーガイドライン(オーバーテイクやコーナリングの裁定基準)”を再検討する場として設けられている。ピアストリは明らかに、ローソンとの接触がこの基準に照らして妥当だったのかを問いただしたい意向だ。レース内容には一定の手応え 「戦略は素晴らしかった」序盤でフェラーリのシャルル・ルクレールに先行される場面はあったものの、ピアストリはクリーンエアに入ってからのペースには満足を示した。「レース序盤でシャルルに抜かれたのは理想的ではなかったけど、クリーンエアでのペースは本当に良かった。戦略も素晴らしかった。ただ、いくつか難しい瞬間が多すぎた」最終的にはキミ・アントネッリ(メルセデス)を追う展開となり、コース上では5位フィニッシュ。アントネッリの5秒加算ペナルティで4位に繰り上がったものの、その後の失格により順位は抹消された。タイトル争いは混戦へ失格によりノリスとピアストリのポイント獲得はゼロとなり、ピアストリは マックス・フェルスタッペンと同点 のまま、チームメイトのノリスを24点差で追う展開となった。残り2戦+スプリントを前に、選手権争いは三つ巴の様相を呈している。