マクラーレンのオスカー・ピアストリは、F1シンガポールGP予選でジョージ・ラッセル(メルセデス)が自分たちを上回ってポールポジションを獲得したことに驚いたと語った。ピアストリは3番手、チームメイトのランド・ノリスは5番手に終わり、「今日は単純に速さが足りなかった」と振り返った。マリーナ・ベイ・ストリート・サーキットで行われたセッション終盤、ラッセルが1分29秒158のタイムで暫定ポールを獲得。
最終アタックでもさらにタイムを更新し、レッドブルのマックス・フェルスタッペンに0.182秒差をつけてトップを守った。一方のピアストリは、ラッセルから0.4秒近く遅れて3番手だった。予選を終えたピアストリは「ほぼ最大限の結果だったと思う」とコメントした。「少しは余地があったけど、ポールを狙えるほどではなかった。全体的にはいいセッションだったと思うし、この週末は全体的にすごく安定していて大きなトラブルもなかった。単純に速さが足りなかっただけだから、明日どうなるか見てみたい」さらに、メルセデスが前に出たことについて聞かれると「正直、驚いた」と答えた。「予選の序盤は僕たちの方が良さそうに見えたけど、他のみんながどんどんタイムを伸ばしていったのに、僕たちはあまり改善できなかった。それが少し意外だった。でも今週末はちょっと不思議な展開だ。タイヤを適切に機能させるのがすごく難しい」「昨日から今日にかけてトラックコンディションもいくつか変わったと思うし、全体的に接戦だ。うまくすべてをまとめたドライバーが前に行ける週末になっている。とはいえ、3番手は悪くない結果だと思う」一方、チームメイトのランド・ノリスは5番手で予選を終え、前日よりもマシンへの感触は改善したと語りつつも、依然としてライバルに対してスピード不足だったと認めた。「今日は昨日よりマシンのフィーリングは良かった」とノリス。「でも、単純に速さが足りなかった。メルセデスははるかに速い。オスカーとの差はせいぜい0.1秒か0.2秒、せいぜい0.3秒くらいだと思う。でもポールに必要な差は0.4秒くらいだった。それが現実だ」「このトラックではすべてを完璧にまとめる必要があるけど、僕はそれができなかった。そういう日だった」そして、マシンの感触が改善されたことで決勝への自信が増したかと問われると、ノリスは冷静に答えた。「そうでもないね。このサーキットは予選順位がほぼそのまま決勝結果になるような場所だ。ただ、まだチャンスはあるから、どうなるか見てみよう」