マクラーレンのオスカー・ピアストリは、同じオーストラリア出身のダニエル・リカルドをF1オランダGPの週末に欠場させる一因となったアクシデントについて、攻撃的すぎた反省した。プラクティス2回目が始まってわずか10分後、ピアストリはバンクのあるターン3に差し掛かったところでMCL60のリアを失い、右リアからテックプロバリアに突っ込んだ。この衝撃でスピンを喫したピアストリは、マシンのフロントからウォールに衝突した。
ストップしたピアストリのマシンは、バリアとレーシングラインに垂直に取り残された。その結果、数秒後に現場に到達したリカルドは回避行動を取らざるを得なくなり、彼のアルファタウリは10メートル手前の同じバリアに突っ込んだ。左手に負傷を負ったリカルドは、サーキットのメディカルセンターで診察を受けた後、近くの病院で精密検査を受け、レントゲン検査の結果、左手の骨折が確認された。リカルドは今週末のオランダGPの残りを棒に振り、来週日曜日のイタリアGP(モンツァ)も欠場は確実となった。当然のことながら意気消沈したピアストリは「少し熱くなってしまい、アグレッシブにターンインしようとして、不運にもウォールにぶつかってしまった」と状況を説明した。残念だし、みんなに膨大な仕事をさせることになってしまった。立ち直って、良い1日を過ごしたい」前回のベルギーGPで、ピアストリはフェラーリのカルロス・サインツと1コーナーで接触するアクシデントに見舞われたが、責任に関しては五分五分だった。だが、今回の事故はピアストリ自身が招いたものであり、これまで素晴らしいルーキーシーズンを展開してきたピアストリにとって、最初の汚点となった。皮肉なことに、その24時間前にピアストリは、ザントフォールトはミスをしたドライバーが「大きな大きな代償」を払うサーキットだとコメントしていた。「どこかの段階で起こることだと思っていた」とピアストリは評価した。「もちろん、そうなることを望んでいたわけではないけど、少しハードにプッシュしすぎてしまった」「この辺り、特にあのコーナーでは、ちょっとやり過ぎると大きな代償を払うことになる」「もう二度と同じことをしないように努力するし、残りの週末で何ができるかを考えるつもりだ」ピアストリにとってのプラス面は、短くて狭い海辺のサーキットでのMCL60のパフォーマンスであり、それはチームメイトのランド・ノリスがレッドブルの地元の英雄マックス・フェルスタッペンを抑えて最速でフィニッシュしたことによって強調された。ノリスのペースと、自身のマシンがシャント前に好調だったことに勇気づけられたピアストリは「ランドにとっては明らかにいい1日だったし、FP2での彼は速かった」と語った。「クラッシュする前でさえ、マシンのフィーリングは良かったし、ハードタイヤでもペースは良さそうだった」「まだ周回数が少ないし、少し学ぶべきことはあるけど、かなり自信を持って予選に臨むことができると思う。「でも、クルマが速そうに見えるのは間違いなく励みになる」
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