オリバー・ベアマン(ハースF1チーム)は、F1日本GP決勝で発生した50Gの大クラッシュについて、FIAに事前に危険性を警告していたと明かした。2026年F1レギュレーションが生む異常な速度差が事故の要因となった。18番グリッドからスタートしたベアマンはレース中盤、スプーンカーブ進入で前方のフランコ・コラピント(アルピーヌ)との急激な接近により回避行動を取った。
その結果、芝生に乗ってコントロールを失い、コーナー外側のバリアに激突した。この事故によりセーフティカーが導入された。ベアマンは自力でマシンから脱出したが足を引きずる様子が見られ、マーシャルの補助を受けてメディカルセンターに搬送された。その後の検査で骨折などの重大な負傷は確認されなかった。ベアマン「本当に怖い瞬間だったが無事だ」「まず第一に、体は大丈夫だ。本当に怖い瞬間だったけど、すべて問題ない。それが一番重要なことだ」とベアマンは語った。「マシンはかなりダメージを受けてしまったけど、ここから1か月あるからリセットして戻ってくることができる。チームには心から謝りたい。彼らにとっては大きな仕事になるからだ」「アドレナリンが抜けてきているところで、帰りの移動は長くなりそうだけど、本当に問題はない」「重要なのは、みんなの士気がとても高いことだ。ここから1か月で立て直して、マイアミではより強くなって戻ってくる。それが目標になる」「50km/hのオーバースピード」新規則の影響を指摘ベアマンは事故の直接的な原因について、異常な速度差に言及した。「かなり大きなオーバースピードだった。50km/h差だ。これは新しいレギュレーションの一部で、僕たちが慣れていかなければならないものだと思う」「ただ、あれだけの速度差があった中で、十分なスペースが与えられなかったとも感じている」「金曜日に他のドライバーやスチュワードとも話していたことだけど、こういう大きな速度差があるからこそ、もっと余裕を持った対応や準備が必要だ」「僕たちはグループとしてFIAに何が起こり得るか警告していた。そして今回の事故は、新しいレギュレーションで初めて見られた巨大な速度差がもたらした不運な結果だ」FIAが声明「レギュレーションは4月に見直しへ」レース後、FIAは今回の事故を受けて声明を発表した。「2026年レギュレーションは導入以降、FIA、チーム、パワーユニットメーカー、ドライバー、FOMの間で継続的に議論されてきた」「これらの規則はエネルギーマネジメントなど複数の調整可能な要素を含んでおり、実走データに基づく最適化が前提となっている」「シーズン序盤のデータ収集と分析を踏まえた上で、構造的な見直しを行う方針はすべての関係者で共有されている」「そのため、4月には複数の会議が予定されており、新レギュレーションの運用評価と必要に応じた改善が検討される」「特にエネルギーマネジメントに関する変更は慎重なシミュレーションと分析が必要であり、現時点で具体的な変更内容を推測するのは時期尚早だ」「FIAは今後もすべての関係者と協力し、スポーツとして最善の形を追求する。安全性は常に最優先事項であり、今後のアップデートは適切なタイミングで公表される」今回の事故は、2026年F1が抱える“エネルギー起因の速度差”という新たな課題を浮き彫りにした形となった。シーズン序盤の段階で露呈したこの問題に対し、4月の議論がどのような方向性を示すのかが注目される。
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