日産は、今シーズンの世界耐久選手権の残りのレースへの参戦を見送ることを決定。2016年にGT-R LM NISMOで復帰することを明らかにした。日産は、6月のル・マン24時間レースでGT-R LM NISMOをレースデビューさせたが、技術的なトラブルに遭遇。8月には問題解決のために当面のレースプログラムを見合わせることを発表していた。
その決定は、ニュルブルクリンク、オースティン、富士でのレースまでだとみられていたが、日産は11月の上海とバーレーンのレースも欠場することを選んだ。日産は、フロントエンジン・前輪駆動、狭い後輪に8MJのハイブリッドシステムを搭載するGT-R LM NISMOの当初のコンセプトの立て直しに取り組んでいる。日産の広報担当は「エネルギー回生システムの開発はしばらくの間、進行しています」とコメント「最初のダイナモテストは年末前になると予想されており、クルマで走らせる前に完全なダイナモサイクルに入ります」レースで作動しなかったToroTrakによって設計・製造されたシステムに代わり、新しいサプライヤーで開発が行われていると理解されている。日産のLMP1組織は、ベン・ボウルビーに代わり、日産メキシコからNISMOに異動したマイク・カルカモが新チームプリンシパルに就任。組織が再編成されている。ベン・ボウルビーは、テクニカルディレクターの役割に集中している。「ベンがやっていた業務量は膨大です。マシンをデザインし、レースやテストのオペレーションも担当していました」とマイク・カルカモは述べた。「これは、誰がやったとしても、なかなかこなせる量ではありません。特に、マシンコンセプトは開発に高いレベルを要求するものでした」「私のこれまでの、日産のエンジニアリングプロセスやプロジェクトをプランニングしてきた経験は、ベンをサポートし、チームがマシン製作により集中できるようになるでしょう。」日産は先週、オースティンでテストを実施。オリビエ・プラとハリー・ティンクネルが運転した。日産は、ル・マンでハイブリッドパワーなしで走行したGT-R LM NISMOは「以前よりもかなり速くなっており、重大な信頼性トラブルはまったく発生しなかった」と声明で述べた。
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