日産は20日、イングランド・プレミアリーグの強豪マンチェスター・シティーを傘下に持つシティ・フットボール・グループ(CFG)とパートナーシップを締結することを発表した。これにより、世界的なサッカーネットワークであるCFGが、横浜F・マリノスの少数株主となる。今回のパートナーシップは、Jリーグのサッカークラブに対して国外から有用な投資が行われる初めての例であり、横浜F・マリノスと日本の才能あるサッカー選手にとってグローバルな新しい機会となる。
このパートナーシップでは、CFGが横浜F・マリノスと協力し、横浜F・マリノスに、今までのJリーグにはなかった世界レベルのサッカーのインフラおよびネットワークを提供。これらは、先頃、3シーズンで2度のプレミアリーグチャンピオンとなったマンチェスター・シティFCのチームなど、高い評価と真の成功を実現している。日産の社長のカルロス ゴーンは「横浜F・マリノスは、豊富な歴史を持つ素晴らしいサッカークラブで、日産と手を携え成長してきました。私たちは共に、CFGのグローバルなサッカーインフラが横浜F・マリノスに機会をもたらし、ファンをワクワクさせると考えています。今回のパートナーシップは、横浜F・マリノス、そのホームタウン、さらに日本のサッカーの成長に貢献するものとなるでしょう。」と述べた。シティ・フットボール・グループのCEOであるフェラン・ソリアーノは「私たちは、横浜F・マリノスへ投資を行い、その成功を積み重ねる一翼を担うことができることに非常に興奮しています。私たちは、サッカー、マーケティング、メディアおよびビジネスの発展について、シティファミリーの全てのクラブにおいて、共同で総合的なアプローチを提供していることを誇りに思っています。それと同時に、各クラブが、それぞれの地域コミュニティに深く根付き、投資を行っており、それぞれのサポーターたちと結びつき、つながりを持っていることにも誇りを感じています。私たちは今回の協力関係が始まることを非常に楽しみにしていす」と述べた。この世界的に革新的なビジネスとスポーツのパートナーシップは、4度のアジア王者でありJリーグでは3回チャンピオンとなった横浜F・マリノスに、ユース、女子チームを含むバークレイズ・プレミアリーグのチャンピオンであるマンチェスター・シティFC、メルボルン・ハートFC、ニューヨーク・シティFCから成るCFGのグローバルなネットワークの深い知識と経験を提供する。今回のパートナーシップにより、横浜F・マリノスは、CFGのトレーニング方式、メディカルケア、スポーツサイエンス、チームマネジメント、コーチングのノウハウを利用することが可能になる。これにより、日本の若い選手たちにやる気を起こさせ、世界レベルのチームなるという日本代表チームの取り組みにおいて、横浜F・マリノスの大きな貢献が期待できる。横浜F・マリノスの社長である嘉悦朗は「今回のパートナーシップは、横浜F・マリノスへの支持を高め、その成長を促進させる素晴らしい機会です。これにより、地域コミュニティにおける、若者のスポーツへの投資や観客動員数の増加につながるとともに、さらに、国際的にもより多くのスポンサーを引き付け、日本代表チームの取り組みを支援することになります。過去4年間、私たちは日本でトップのクラブとなるという明確な目標の下、クラブ内で大幅な改革を実施し、それを成功させました。そして今、私たちはその成功を基にCFGと共に、横浜F・マリノスをアジアそして世界の舞台に導くことができることを楽しみにしています。」と語った。横浜F・マリノスは、1999年以来、日本代表チームに16名の選手を送り込むなど、すでに素晴らしい貢献をしてきている。先日も、齋藤学選手が今夏のトーナメントに向け日本代表チームに選出されている。今回のパートナーシップにより、選手の採用、育成、練習、成長のためのサポートが提供され、横浜F・マリノスおよび日本のサッカーの成長をサポートする優れたオペレーションが提供される。日産は、グローバルブランドとして、新しい発想でワクワクをお客様に提供するというブランドエッセンスを掲げており、これはシティ・フットボール・グループと共有するもの。両者は、この共通の目的を掲げ、今後数か月の間に、グローバルな協力のさらなる機会を探っていく。