日産/ニスモは、ケンタッキー州NCMモータースポーツパークで3日間行われたNissan GT-R LM NISMO 2台のマシンのテストを終え、来月のル・マン24時間へ向けて最後の準備に入る。今回のテストは、ロングランとパフォーマンス向上を焦点に行われた。日産のLM P1ドライバー全員がテストに参加し、そこには、アメリカに着いたばかりのハリー・ティンクネルもいた。彼は、スパ・フランコルシャンで行われたFIA世界耐久選手権第2戦でLM P2クラスの勝利を手にしたばかり。
「すべてのテストで進歩を感じられたのは、素晴らしいことです。さらにラップタイムを刻むために、マシンを向上させていきたいです。次の大きなテストはル・マンでのテストデーで、大変なチャレンジになります。ル・マンは、世界で最も過酷なレースであり、結果が欲しいレースです。現在若干の遅れはあるものの、一生懸命取り組んでいきます。しっかりと地に足をつけつつ、最高の結果を得られるようにしたいです」とティンクネルは熱くコメントしているル・マンでのドライバーラインナップには変更があった。マルク・ジェネはアドバイザー役を務めることになった。ドライバーラインナップは以下の通りです。#23 マックス・チルトン(英国)、ヤン・マーデンボロー(英国)、オリヴィエ・プラ(フランス)#22 アレックス・バンコム(英国)、ミハエル・クルム(ドイツ)、ハリー・ティンクネル(英国)#21(ル・マン24時間のみエントリー)松田次生(日本)、ルーカス・オルドネス(スペイン)、マーク・シュルツイスキー(ロシア)ロシア人ドライバーのマーク・シュルツイスキーは、LM P1チームに加わって初めてのNissan GT-R LM NISMOでの走行となった。シュルツイスキーは2012年のGTアカデミーロシア大会の勝者で、GT3とLM P2でレースを始め、ル・マンには2014年に初めて出場している。アドバイザー役を務めることになったマルク・ジェネは現在の心境を以下のように語っている。「ル・マン24時間のドライバーから退くのは、大変な決心でした。レースを走ることはできないけれども、僕の知識をレースに活かそうとしてくれるチームにとても感銘を受けました。日産は、Nissan GT-R LM NISMOと共に大きな革新を続けていくでしょう。ル・マンは大きなチャレンジであり、チームのためにアドバイザーについたことをうれしく思います。ル・マンでこのマシンがどんなパフォーマンスを発揮するのか、ガレージから見るのを楽しみにしています」日産/ニスモチームは、現在、本拠地である英国シルバーストンでの最終調整に向かう前に、インディアナポリスで3台目のマシンを製作している。「もっと時間が欲しいというのが正直な気持ちですが、3日間良い仕事ができました」と日産LM P1チーム監督であり、テクニカルディレクターのベン・ボウルビーは述べました。「今、集中すべきことは、2台のマシンをしっかり準備することと、3台目のマシンを仕上げることです。ドライバー自身がこのテストで調整できたことには満足です。ル・マンのテストデーが楽しみです」
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