革新的な電力駆動レーシングカー「NISSAN ZEOD RC」が、ル・マンの電力駆動マシンでの最速記録を樹立しました。ル・マン24時間の予選を走行中、日本の本山哲が、ミュルザンヌストレートで時速300kmを記録した。本山哲は電力走行中にこの速度に到達し、110kW電力モーターと驚異の重量40kg・400馬力1.5リットル3気筒ターボエンジンによる電力/内燃エンジンのデュアルパワートレインを誇るユニークなこのマシンにとって、重要な目標のひとつを達成した。
ZEOD (zero emissions on demand) では、ドライバーは2つのパワートレイン(ガソリンエンジンとモーター)を任意で切り替えることができる。水曜日の夜に行われた最初のセッションではギアボックスのトラブルに見舞われたほか、何度も赤旗が出てセッションが中断したためにこの日走行チャンスがなかった本山哲は、自身最初の走行で目標を果たした。「ル・マンでZEODをドライブしたのは初めてでしたが、電力だけで時速300kmを超えるという私たちの目標にすぐに到達することができました」と本山哲は述べた。「電力でのスピードとパワーにとても驚き、素晴らしいフィーリングを得られました。昨日は最初のセッションでギアボックスのトラブルに見舞われ、その後は何度も赤旗で中断したために、自分がマシンに乗るチャンスがありませんでした。でも、チームのメカニックたちが奮闘してマシンを修復してくれたので、今晩の予選スタートからすぐに順調に走行を始めることができました。電力で時速300kmに到達するという私たちの最初の目標は果たせたので、第一歩としては最高の形になったのではないかと思います」本山哲と、ルーカス・オルドネス、ヴォルフガング・ライプのGTアカデミー卒業生たちはいずれもこの日の夜、ZEODで挑んだスティントの中で、夜間に5ラップを走行するという義務をクリアした。「NISSAN ZEOD RC」は今週末のル・マン24時間に、革新的な技術を披露するマシンに与えられる特別エントリー枠、「ガレージ56」の適用を受けて出場します。チームが次に掲げる目標は、決勝レースの中で、ル・マンのコース一周を電力だけで走り切ること。チームは、この日、ガソリンエンジンの回転数が0になっている状態で時速300kmという新記録をマークしたラップのデータを公開した。
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